IMG_1983
”われわれはこれから、
みなさんがいつも行きたいと仰っていた林道に行くところなんです。”





●未舗装の道路への逃避

最近、観光地がひどく混んでますね?(全国旅行支援)
賑わいすぎて何もかも煩わしく、観光客や物見遊山達からも逃げ出したい。
誰もいない所で、どっか遠い所に行って紅葉狩りをしたい。
そうでしたね?


●”この日本にある砂利とは本当にあるんですか?”

IMG_1914
IMG_1921
それでは、地図をご覧なさい。
今、”単線”と”破線”で示されたその世界に、我々は入っているわけです。
あなたがたの知る道路を突き抜けつつあるんです。


IMG_1931
IMG_1935
IMG_1936
IMG_1929
信号のないところ、踏切のないところ、交通地獄のないところ…
ごちゃごちゃ人間なんか全然いないところ。
要するに、息の詰まりそうな国道にさようなら


●こうして彼は念願の林道に入ったが,,,

IMG_1937
IMG_1938
IMG_1939
そこには既に多くの原生生物(熊)がいて、子供(子熊)まで生まれていた。


IMG_1941
IMG_1942
かれらの生活は決して人間の世界の延長でも模倣でもデフォルメでもなく
全く野性的で激しいものだった。
(霧から出てきた熊(確実に子連)にうなられてかなりビビった)



●はれてくれ!(背後の気配が気になる濃霧)

IMG_1956
IMG_1958
IMG_1959
その林道に(熊におびえる)一人の男がいた。
???「意気地なし!それでもあなたは男なの?」

IMG_1949
IMG_1952
IMG_1953
いつからだろうか、彼はこの現実の世界から脱出したいと考えていた。

IMG_1963
IMG_1966
IMG_1972
その日の前日も、愚劣な会議に出て死ぬほど疲れていた。 (休日出勤)

IMG_1974
IMG_1978
IMG_1980
それに、会社員としての彼はスランプ状態にあったのは事実である。 (誇張表現)

IMG_1985
IMG_1987
IMG_1990
彼自身、地図の描いていている破線の道路への逃避を(平日中)、いつも夢見ていた。
(これはまぎれもない事実)

IMG_1993
IMG_1995
IMG_1997
IMG_1999
しかし、身の危険が迫ると、夢見心地の世界と現実の境界は崩れ落ちた。
彼は、”晴れてくれ!”と叫びながら夢の世界(林道)を駆け抜けた。


IMG_2009
IMG_2036
IMG_2042
”みなさん、
もしあなたが、理解ある異性や、温かいご家庭がおありでしたら
霧の林道は(熊に)くれぐれも気を付けてお入りください”


”連れてってくれ、俺も連れてってくれ”
”連れてってくれ、どこへでも連れてってくれー!”
(平日における脳内の叫び)



~終~