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気田川沿いに山住峠を越えて水窪へ



●序文

2022年4月9日、天候晴れ。
静岡県は天竜二俣から水窪森線へサイクリングに出た。
当初は天竜スーパー林道を行くつもりだったが、道中で通行止めがあったため予定を変更。
スーパー林道は翌日に回して、この日は水窪森線を行くことにした。

●経路・行程概説



[諸表]

  • 経路総長:84km
  • 累積登坂:1,330m

[道路名称]

  • スタート:JR天竜二俣駅(第3村)
  • 国道362号~気田川
  • 県道286号 鮎釣東雲名春野線~通行止めにより撤退
  • 県道389号 水窪森線~水窪
  • ゴール:JR水窪駅

●行程記録

●JR天竜二俣駅スタート

この日は始発の電車で天竜二俣駅まで輪行。
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天竜浜名湖鉄道の車両基地がある二俣駅。
なかなか面白い駅構造をしていたので出発は10時前になった。


●国道362号を北上、気田川へ

二俣駅を出て、まずは国道362号で気田川、秋葉神社下社方面へ進んだ。
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川沿いの並木は葉桜から新緑へ。
この日の陽気は春を通り越して初夏の気温になっていた。

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気田川に架かる秋葉橋を渡れば秋葉神社の下社に着く。


●火防の神、秋葉神社

以前、天竜川サイクリングでスルーした秋葉神社に参拝。
案内によると火除、防火をつかさどる神を祀っているようだ。
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自社製品の発火事故が起きないように祈願。

釜戸やガスコンロからオール電化になり、火事のリスクは減ったように思えるが、
粗悪なLiBの発火や漏電による火災リスクはなくならない。
火除けの神たる秋葉神社の信仰は今後も薄れることはないだろう。

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日本一の十能
十能(じゅうのう)とは炭を運ぶ道具のこと。日本最大。
火の神である秋葉山に技術向上、作業安全を祈願して奉納された逸品です。
時代劇で見たことはあれど、これほど大きな物は見たことが無い。



●県道286号 鮎釣東雲名春野線(通行止めのため往復)

秋葉神社から先、気田川に沿う県道286号を進む。
入り口に”通行止め”とあったが、ゲートは無かったので行ける所まで行ってみた。
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水窪から流れて天竜川に合流する気田川。
県道286号の真横にはゆったり清流が流れており、とても雰囲気の良い道だった。

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道幅は広くないが川幅は広い。


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気分よく進んでいたが、国道152号に合流する僅か1km手前で県道は通行止めになった。
法面工事中かつ作業中だったのでおとなしく引き返すことにした。
川を渡るか、河原を担いでいこうか迷ったが、確実に人目に付くので控えた。

●国道362号に戻る

水窪森線の入り口まで、国道362号を進む。
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道中、ヤマザキYショップで昼食を補給。
”国道”362号沿いに商店や食堂は少なかった。水窪森線に入るとほぼ無くなる。
水と食料は十分に持っていこう。


●県道389号水窪森線 気田川沿いを緩やかに登る

県道389号は狭隘路のため、夜間通行止めになるとwikiで読んだが、
入り口には特に走行注意以外の案内は見当たらなかった。
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序盤は県道286号と似たような雰囲気で清流沿いの道が続く。

水窪森線 ~勝坂エリア、神楽と勝坂城砦跡~

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神楽の里、勝坂エリアにあった獅子?の頭。
看板によると、勝坂神楽は女装の男性が獅子頭を被って舞う神楽らしい。

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獅子頭の先を行くと、両側に崖のそびえる切通し?があった。
看板には”勝坂城砦”とある。

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登れそうな階段があったので岩の片側に登ってみた。
南北両方に続く道を監視したり、侵攻者を狙撃するには絶好の場所だ。

水窪森線 ~明神峡エリア、狭隘な峡谷を進む~

勝坂城跡を過ぎた先あたりから、道はそびえたつ絶壁に挟まれる。
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天竜市街では新緑に変わっていた桜も、山に入ればまだ見頃。

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道中、思わず止まったゼブラ模様の川岸。
層状チャートだろうか?ダダが埋まっているみたいで少し気味が悪い。


水窪森線 ~門桁から山住峠に向かって標高を稼ぐ~

明神峡から門桁ダムを越えると、川沿いの道を離れて山の峠道になる。
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標高を稼ぐにつれて道沿いの桜は葉桜→満開→つぼみになっていった。
季節が退行しているようで面白い。

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峠の手前、日が陰って寒くなってきた。
交通量は極めて少なく、郵便配達のカブが2台過ぎていったのみ。
峠を攻めるPostman Patはカッコいい。


水窪森線 ~山住峠、天竜スーパー林道の合流点~

15時過ぎ、水窪森線の最高点、山住峠に到着。
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天竜スーパー林道とクロスしているが、スーパー林道は明日にする。
今日は一服休憩して水窪へ下った。


水窪森線 ~山住峠から向市場へ下る~

残りは向市場、水窪まで下って輪行するだけ。
新調したワイヤ式ディスクブレーキの制動性を確かめつつ下った。
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新緑前の茶色い山肌に、満開の桜が目立つ。

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布滝の周辺では、ヤマツツジも見頃を迎えていた。

水窪森線 ~布滝(水量不足)~

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水窪手前にある布滝。
雨が少ないのか、今日は名こそ流れるだけだった...

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布滝周辺の道は明神峡と同じような、岩肌の圧迫感がすさまじい。
かなり気に入ったので、翌日はここを登り返して天竜スーパー林道へ行った。


●JR水窪駅ゴール

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この日は水窪駅をゴールにして、宿のある平岡駅まで輪行した。
翌日は点線越と天竜スーパー林道を目指した。


●跋文

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今回は天竜二俣から水窪森線を越えて水窪までサイクリング。
水窪森線は、当初走る予定ではなく代替ルートだったが、
道の雰囲気が自分の好みに刺さる道だったので結果的に大満足した。
静岡が広大なのは言うまでもないが、遠江だけでも十分な広さを持っていると感じた。
今の自宅からのアクセスと現地の補給は難しいけれど、今後も通ってみよう。