
群馬のダート林道を行く
●序文
2020年11月1日、天候晴れ。群馬県のダート林道へサイクリングに出た。
走った道は秋鹿林道と万沢林道。それぞれ約13km、21kmが未舗装。
いずれも今年の6月、新緑の時期に走って良い道だと思った。
その時「紅葉の時期も良いだろうな」と思ったので再訪した。
●経路・行程概説
[諸表]
- 経路総長:82km
- 累積登坂:1,997m
- 未舗装区間:約34km
[道路名称]
- スタート:JR沼田
- 国道17号~みなかみ布施
- 県道53号~須川川
- 秋鹿林道※1~四万川
- 国道353号~四万温泉
- 万沢林道※2~国道405号
- 国道405号~長野原草津口
- ゴール:JR長野原草津口駅
※2: ダート約21km (路面良さげ。御荷鉾超林道と同レベル)
●行程記録
●JR沼田駅スタート

当日は始発の電車で沼田駅まで輪行した。
自転車はハンドルをセミドロップ化したアラヤMFB。
ダートでの取り回しを試すために今回のコースを走った。
●国道17号で後閑まで北上、県道53号で須川川へ西進
沼田駅から国道17号は交通量が多かった。後閑から県道53号に乗り換えると交通量はほぼなくなった。


”Trick or Candle?”
道の分岐にカボチャの提灯。これは北海道に伝わる”ローソク出せよ”の西洋版か。
グンマにも広まっていたんだな。
●一本目、秋鹿林道を行く
正式名称は村道 大影・秋鹿線?

出発から1時間くらいで秋鹿林道起点?らしき場所に着いた。

須川川?
隅田川を”Sumidagawa river"と書いてるみたいで違和感あるな。
秋鹿林道ダート区間の入り口、ゆびら荘


既に秋鹿林道は始まっているようだが、ダート区間は”ゆびら荘”の先から始まる。
道の具合は御荷鉾スーパー林道より少し荒いくらい


約13kmの秋鹿林道。全線フラットダートでガレた場所はほぼ無い。
序盤と終盤前に少し砂利が深いくらいところがある。
御荷鉾スーパー林道よりも少し荒い印象。



標高が低い場所の紅葉はこれからな感じ。頂上付近は期待できそうだ。

10月に思い切って変更したハンドル部。NITTOのアルバトロスバー反転仕様。
ママチャリみたいなハンドルになったが、ダートでの使用も問題なかった。

革サドルは未だに尻型がついてない。硬い個体を引いたな。
林道の頂上手前にあるヘアピンカーブ
秋鹿林道で画像検索すると必ず出てくるガレガレの壁。
斜面の付近を離れれば道はガレていない。


標高1,000m近いので紅葉は良い感じだった。
林道のピーク、霧峠から四万へ下る

秋鹿林道の最高点、霧峠。
今日は快晴で霧は出ていない。

霧があろうがなかろうが眺望はないのですぐに下った。
11月、峠付近の紅葉は概ね見頃、麓はまだ緑


峠付近は紅葉~黄葉が見ごろだった。


下るにつけて木々は緑に戻った。
山全体で見れば、11月中旬くらいまで紅葉を楽しめそうだな。
霧峠を下りきって四万川に合流


秋鹿林道を下ると四万川・国道353号に合流する。
まずは一本目の林道サイクリング終了。
●四万温泉街の手前で昼食休憩

温泉街は混んでそうなので、国道沿いの食堂に入った。
”きりこみ”うどんと焼き鳥がおいしい。
温泉水をボトルに補充


温泉街に飲泉場があったので魔法瓶にフル充填。
ニガりが効いて僅かに塩気がある。ミネラルが豊富な感じだ。
成分確認してないが、ステンレスボトルでも1日くらい大丈夫だろう。
●二本目、万沢林道を行く
熊鈴装備で万沢林道起点を出発

本日2本目のダートは万沢林道。
半年前、この入り口から500mくらい先で熊と密になりかけた。
過去の教訓を生かし、本日は熊鈴をダブル装備とした。

しかし、この日は車・オートバイが頻繁に往来していて動物の気配はなかったな。


万沢林道は名前通り、無数の沢に面しているため水系が多い。
盛夏はアブが多そうだな。
快適なフラットダートを登る

万沢林道は秋鹿に比べて石の粒径が小さく快適に走れる。


山肌の紅葉は見頃だった。
登るにつれて林道も紅葉していく


万沢林道の序盤はまだ紅葉前。


秋鹿と同じく、標高900mくらいから道沿いの木々は紅葉していた。


路面も景色も心地いい道だ。


標高1,000mを越えると結構寒い。
対面の山肌を見ると落葉が進んでいる。
林道のピーク付近は舗装化されている

万沢林道のピークは1,350mくらいだったと記憶しているが、
頂上手前(高低差で100mくらい前から)は綺麗な舗装路になる。



頂上手前の紅葉はピーク。
以降は麓の紅葉が楽しくなりそう。
万沢林道の頂上広場

万沢林道の頂上に到着。広場があるだけで看板も名前もない。
特に眺望もないので、一服休憩してさっさと下った。
紅葉を見ながら頂上を降りる
頂上からの下りは少し舗装路が続くが、すぐにダートになる。




先週は紅葉の東北を走ってきたが、関東の紅葉も良いな。
白砂川から万沢ストレートへ登り返す
林道のピークと国道405号の間は白砂川の渓谷になっているため200mほど登り返しがある。


今日の装備。乗員はモンベルの小型ドライショルダーのみ。

白砂川から登り返し終了。万沢林道の石碑と記念撮影。
約1kmの直線ダート、通称:万沢ストレート
林道の石碑から国道方面に向かって約1km、真っすぐなフラットダートが伸びる。
「ここは通称、万沢ストレートと呼ばれる万沢林道の名物区間なんだよ」
by 地元民ライダー

名にし負わばさぞ面白いのだろうと期待したが、その実ただの平坦路
※個人の感想です。

ここが1kmストレート10%坂、”万沢ウォール”だったら面白いのにな。
※個人の願望です。

万沢ストレートを越えると、林道の起点(終点)に至る。
これで本日二つ目の林道サイクリング終了。
残りは快適な舗装路が待っている。
●国道405号に乗換え。長野原草津口へ
残りは国道を下り草津口へ向かうだけ。


道中、六合の紅葉が西日効果で良い感じに見えた。
六合の日帰り温泉に寄る

道の駅”六合”の横にある民宿”花まめ”
青磁色の硫黄泉で香りが強い。これまでの疲労に効く気がする。

風呂上りに一服しているとネコに睨まれた。
ここは禁煙だったか。
●JR長野原草津口から輪行で帰宅

日没後、長野原草津口から輪行で帰宅。
●跋文

今回、群馬の沼田から秋鹿林道&万沢林道を経て長野原草津口までサイクリングした。
コース総長は100kmにも満たないが、約30kmのダートは走りごたえがあった。
秋鹿・万沢林道は初夏の新緑も良いが、秋の紅葉も良いと感じた。
コメント