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妙高-白馬を周遊するサイクルイベントに参加



●序文

2020年9月20日、天候曇りのち晴れ。
山岳コース主体のサイクリングイベント、グラソフォソド妙高に参加した。
主催想定の10時間をオーバーして10時間54分かかったが、フルコースを楽しめた。
ここではスタートからゴールまでの記録をまとめる。

【関連記事】
 グラソフォソド妙高 2020 ~前編~

【ACT-1】START~笹ヶ峰クライム 16.3km

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スタートから4km進むと笹ヶ峰クライム。距離8.3km、平均勾配7.5%、高低差638m。
登り序盤は勾配きつめだがゲレンデ区間に出れば少し緩くなる感じ。

わずかな平坦を過ぎて笹ヶ峰へ登る

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参加者は約60名くらい。最初の平坦区間は長い列車ができていた。
自分は集団走行の経験が無いため、登りで集団がバラけるまで最後尾付近をキープ。

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勾配は登り初めがきつく、スキーのゲレンデに出ると緩くなった(気がする)。
曇りだったが、ゲレンデ草原の向こうに野尻湖が見えた。

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概ね8~10km/hくらいを目安に淡々と進む。

7時過ぎ、最初のピーク越え。笹ヶ峰牧場を快走

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スタートから約1時間、一個目のピークを越えた。
ここから最初のグラベル区間まで、牧場を横目にする丘陵区間。

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曇りの牧場を眺めながら進む。
のんびり写真を撮りたいところだが、足切りが怖くてのんびりできない。

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主催が送りだしたランタンルージュが追って来ないか?と写真を撮るたびに後方確認。
スタート前に見たランタンルージュはピカソの”泣く女”みたいなピンクのジャージを着ていた。
牧場を越えたあたりで、平均時速は16km/hをギリギリ越えるくらいだった。


【ACT-2】乙見隧道グラベル区間

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笹ヶ峰の牧場を越えると1つ目のダート区間になる。
アップダウン含む13.2km。固まったフラットダートの快走路に一部砂利。

快走ダートを快走する

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ダートとしてはかなり良い路面状況だったので写真を撮りながら進む。

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しかし、森林トンネルが続くような林道は写真だと単調だな...
ウェアラブルカメラで動画を撮り流してクロップする方が面白そうだ。

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頂上手前は少し砂利が深くなったか?と感じたが32cならスタックせずに進めた。
出走前の空気圧は3.5bar。そのまま落としも追加もせずにこの日は終わった。

8時、グラベル区間のピークに到着

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トンネルグラベルの名前は頂上の乙見隧道からきているようだ。

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トンネルを越えれば小谷への下りがしばらく続く。



【ACT-3】小谷を下り登り下り登り下って白馬へ

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乙見隧道から先は、小谷へ向かってダート~舗装のダウンヒル
その後”Lactic climb”、小谷Climb・栂池Hillの順に登り下りが続く。
この区間は全線舗装で最高点こそ低いが、急~緩い坂がたくさんある。
坂の緩急に合わせたペース維持が続く後半戦に影響するだろう。

乙見隧道から3kmほどダートの下り。脇見は死ぬ

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乙見隧道からダートをガーッと下る。
道幅は広いものの、ところどころ断崖絶壁でガードレール無しのためミスると死にかねない。
ダートは3kmほど。残りの長い下りは舗装路だった。


"Lactic climb"? 乳酸登坂?

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小谷へ続く県道114号から土屋川方面に抜ける"Lactic climb"。
分かりづらい分岐のためか、スタッフが立ち番をしていた。
「This way !」と教えてもらった。

コースプロファイルでは標高差203mだが、距離2.1kmで平均勾配9.5%。
冷静に考えるとこれは結構な坂だ。乳酸をためないようにインナーローで行く。


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坂を越えて下るとソバ畑に出た。
この辺りから、しばらくフランス人参加者と道の分岐を確認しながら進んだ。
一度、ブルターニュで本場のガレットを食べたいな。

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姫川まで下り、国道148号へ合流する。
GPSルートは右を示しているが、先行の参加者は左から右へ走っていた。
少しコースを外れた所にローソンが見えた。

小谷Climb & 栂池Hills

ローソンで休憩後は小谷、栂池を経て白馬へ向かう。
小谷Climbは初っ端はエグイ傾斜だったが、続く栂池は緩やかな坂だったと記憶している。
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景色は日本の原風景といった感じ。
この辺りで先行していたフランス人参加者に追いつき、しばらく一緒に走った。

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栂池のスキー場を越えて短いグラベル区間を越えると白馬に出る。
グラベル区間の入り口が分かりづらく、フランス人参加者と一緒に探した。
GPSが示す先を見ると「これ?」と思えるような道だった。


【ACT-4】白馬Gravel Sector~ 406Climb

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2つ目のダート区間、白馬Gravel sector。それに続き国道406号で峰方峠へ登る。
白馬のグラベルは河原沿い~山の麓のキャンプ場横といった感じで登坂はほぼ無し。
国道406号で白馬から峰方峠に登るのは初めてだったが、急勾配は無いように感じた。
峰方峠でコース90km地点、最初のチェックポイントとなる。


白馬のコンビニで休憩、後半戦へ踏み入れる

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白馬のコンビニを出ると、午前中の曇り空がカラッと晴れた。
朝は寒かったが運動するには良い気温。しかし参加者の多くは最初から半袖だった。
やはり白人は強い。


白馬のグラベル、GF妙高における回復区間

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白馬グラベル区間は晴天の下、川沿い・田んぼの横に通る最高の区間だった。
国道406号まで勾配を感じられない平坦で脚にも優しい。

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自分がどの位置にいるのか分からなかったが、この区間は比較的賑やかだった。
4inch以上?のファットバイクを駆るアメリカ人参加者がいた。
ここまでの疲労が全くないかのようでタフさに感服した。


田園地帯を越えると山の麓のキャンプ場?らしき横を通るグラベルに変わった。
そのあたりでも道が分かりづらく、他の参加者と
 「こっちか!」
 「違った!」
 「やっぱりこっちだ!」
と5人くらいの集団で国道406号まで進んだ。

国道406号の登坂で集団はばらけていった。
ロード、グラベルバイク、MTB、ファットバイクではさすがに差が出る。

国道406号を登って峰方峠、第一チェックポイント

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コースも中盤を越えて90km、ようやく第一チェックポイントに着いた。
時刻は12:30過ぎ、グロス15km/hを割ったので足切りされるか?と思ったがそんなことはなかった。

スタッフから「クレイジーなことしているね!この先もがんばれ!」
そんな感じの言葉をもらったが、主催もヤバいコースを組んだ自覚があるようで感動した。
こんなコースを組むのはヤバいという自覚がない最もヤバい人間だと思っていた。

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チェックポイントでは給水が受けられたので、ボトルを満タンにして再スタート。



【ACT-5】406Descent ~Kichiku Gravel Sector ~Check Point 2

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第一チェックポイント峰方峠から第二チェックポイントまでは31.3km。
「国道406号の下りもあるし短い距離じゃん!」と思うも短くない。
最後のダート区間、鬼無里グラベル区間はここまでの疲労と重なると相当きつい、
ダート区間前の急傾斜&狭隘路が足を削り、そこそこの傾斜があるダートが脚に引導を渡す。
グラソフォソド妙高は鬼無里グラベルが壁だと感じた。

国道406号をダウンヒルで位置エネルギーを開放

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峰方峠のトンネルを越えて鬼無里方面へ急ぐ。

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峠の標高はそんなに高くないのでダウンヒル区間はあっという間に終わった。
国道406号を離れて”ブナと水芭蕉ライン”を行く。
こういう某ラインというのはメルヘンな名に反して、自転車に対してはサディスティックな道が多い。
しかし、予想に反してこの道はそんなにひどいものではなかった。


鬼無里なのに鬼が組んだような鬼無里Gravel sector入り口

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ブナと水芭蕉ラインをある程度進み、川を渡る橋を行けば鬼無里グラベル区間への分岐。
分岐を進むとかなり荒れた傾斜路面が待っていた。
「ここは既にグラベル区間か?これならすぐに第二チェックポイントだな。」
と思いつつインナーローで淡々と登る。

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黙々と巾1.5m弱の荒れた道を登る。
傾斜は結構あったと思う。写真の電線を見ても山深いことが分かる。
この記事は参加後、1か月くらい後に書いているので記憶は良いようになりつつある。
当日のメモには「鬼無里Gravel sector = FUBAR !」とあるから相当苦しかったようだ。

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行けども行けども荒れた舗装+急勾配でダートにならない。
やっぱりもうグラベル区間は始まっているのでは?と思うが積算距離と合わない。


やっとたどり着いた鬼無里Gravel sector

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やはりグラベル区間はちゃんとしたダートだった。
「マジか、今ここから8kmダートか、すごいな...」
実距離は短くとも急傾斜で、ここに来るまでが結構な距離に感じられた。
とりあえず落ち着こうと、入り口で一服して最後のグラベルへ入った。

鬼無里グラベルはGF妙高3つのグラベル区間で砂利が深く傾斜もきついと感じた。
試走チームは700-25cで全コースを走ったというから驚きだ。
自分はバイクコントロールが絶望的なので32cでもスタックしかけた。
後半になり、脚の余裕も減ってきたのか、登りは時速5km前後まで落ち込んだ。

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道中にあった崩落箇所幅員減少区間。 巾50cmくらいになっていたので担いで進んだ。

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倒木も何か所あったけど前傾姿勢ならば問題なし。
鬼無里グラベルは参加者含めて交通量ゼロだった。

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グラベルのピークを越えたあたりで10時間完走は絶望的になった。
だが第一チェックで聞いた限りは明確な足切り時間は規定されてないようだった。
もはや時間を気にするのはやめて進むことにした。

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14時半、最後のグラベル区間を越えた。
残り距離は戸隠・鏡池の登坂を含めて43km、ゴールクローズ予定は16時に間に合わない。
とりあえず第二チェックポイントで正規ルートで継続可 or ショートカットコースになるか聞こう。

グラベル区間以降も微妙な登り返しが続く。景色は良い

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鬼無里グラベルセクターを越えればCP2まで下り一直線かと思ったが、
僅かな登り返しが残っていた。


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もう時間内完走はありえないので景色を楽しみつつ行こう。

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巨大な屏風のようにそびえる戸隠連山。
その実、戸隠山は屏風のようにエッジが立った形をしている。
来年の秋は戸隠山へ登山に行こう。

15時前、第二チェックポイントに到着。

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大望峠の展望台、第二チェックポイントに到着。
到着早々、クローズを1時間越えて17時ゴールでもOK?とスタッフに聞く。
問題ないとの回答なのでフルコースを走ることになった。

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伝説の谷と銘ある大望峠で5分くらい休憩。 伝説というのは鬼無里に伝わる鬼女紅葉の話だろう。

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出発すると同時に自転車を積んだスタッフカーが来た。
第一チェックから鬼無里グラベルをショートカットの参加者のようだった。
GF妙高のルールでDNFの場合は自走で動かず、回収が基本となっていた。

回収後もショートカットで走れたりと、可能な限り楽しめるよう配慮されていた。
ブルべと違っていいとこどりもできるのは素晴らしい。
自分も鬼無里グラベルはショートカットしても良かったなぁ、と思う。

【ACT-6】Kagamiike Climb & 36 Descent~ FINISH

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最後は戸隠の鏡池を越えて県道36号で妙高高原に戻る。
登坂の傾斜はそこそこあるが、これまでの坂に比べるとそんなにきつくはないと感じた。
但し、ここまでの疲労が重なったのか歩くような超スローペースとなった。
鏡池を越えれば後は下り一直線。多少の登り返しはあるけど、もはや誤差とみなせる。

鏡池へ最後のクライム

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戸隠中社までで累積標高は3,500mに迫り、そこからの鏡池はやはりきつかった。
後続の参加者はフランクな英語で悪態をついていて、坂への感覚は万国共通だなと感じた。


県道36号を下り、ゴールの妙高高原へ

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疲れからか写真の数も減ったが、鏡池以降は下りを淡々と下る。
見覚えのある妙高山の姿を見て「漸う帰ってきたな...」と安堵。

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残りは山の麓の田園を越えて

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スタート・ゴール手前のグラベル区間を越えればフィニッシュだ。

ゴールゲートをくぐってフィニッシュエール

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結果は10時間54分でフルコース完走。
ゲートを越えるとスタッフからフィニッシュエールを貰った。
疲れた後に飲むビールはうまい。このエールはこれまでの人生で最高の味だった。

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疲労により即座に酔いが来たので日没過ぎまで会場で休憩。
陽が残る18時くらいまでゴールは続いたので、実際は12時間くらいまで走れるようだった。

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最後は表彰式が執り行われてグラソフォソド妙高は終了した。
トップは7時間台で完走していると知って驚いたが、
表彰式直前にファットバイクでゴールしてきた参加者にも驚いた。
レースとして楽しむか、ツーリングとして楽しむかは人と自転車次第と言える。
コースのキツさは全員平等にかかるが、どう走るかは主催が対応してくれる。
主催は出走者全員が優勝!的なことを言っていた。懐の広いイベントだ。

素晴らしくタフなコースを組んでくれたグラソフォソド妙高の主催者一同に感謝します。