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会津若松から大内宿を経由して南会津、七ヶ岳林道へ



●序文

2020年8月13日、天候晴れ。
南会津にある七ヶ岳林道を走るサイクリングに出た。
出発は会津若松から、午前は大内宿・午後は七ヶ岳林道を走った。

●経路・行程概説


前半は大内宿へ行くオンロード、後半は七ヶ岳線のオフロード。
七ヶ岳線はダートとしては路面が良く、景色も良く気に入った。

[諸表]

  • 経路総長:89km
  • 累積登坂:1,118m
  • 未舗装区間:約16km

[道路名称]

  • スタート:会津若松市内
  • 県道131号~大内宿
  • 国道121号~会津田島
  • 国道289号~針生
  • 林道七ヶ岳線~国道121号
  • 国道121&352号~会津高原尾瀬口
  • ゴール:会津高原尾瀬口駅


●行程記録

●会津若松スタート

一昨日から会津若松に泊まり込んでいた。
以前から会津には何度も来ているが走る場所はまだまだあるな。
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蒸し暑い盆地の夏。
田んぼを通る風は湿気っぽくて暑苦しい...


●大内宿こぶしラインで氷玉峠を越える

標高1,000mくらいにある旧街道の宿場町、大内宿。
会津若松からは大内宿こぶしラインが最短ルート。
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こぶしラインは春夏秋冬、全ての季節下で走ったが、
夏は蒸し暑く、冬は道が凍る程度に寒い。自転車なら春か秋がベスト。

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氷玉峠から大内ダムを過ぎれば大内宿まで下りが続く。
氷玉峠は特に眺望無いので写真も無し。


●夏の大内宿を散策する

会津から日光を結ぶ街道の宿場町だった大内宿。
地元民の「売らない・貸さない・壊さない」の三原則の下、茅葺屋根の建物が残る。
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屋根は天然材料ススキ。
高度な職人技によって高い断熱性、通気性を持つ茅葺屋根が出来上がる

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会津西街道 大内宿 俯瞰之図
街道の端から社の階段を登って振り返ると見える景色。


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大内宿で散策・昼食後、国道121&289号で七ヶ岳方面へ向かった。


●南会津から七ヶ岳線へ乗り換え

会津田島から国道289号で西へ進む。
だいくらスキー場の手前で七ヶ岳線の分岐がある。
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多数の登山口を有する七ヶ岳。
長い登坂は黒森沢登山口まで、以降は古内登山口まで稜線ルート。
下岳登山口から先は、国道121号まで下り基調だったと思う。


●七ヶ岳線を行く ~序盤:国道289号側から黒森沢登山口~

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序盤は森林区間だけかなと思ったが、対面の山々が見える場所もあって開放的。


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木に囲まれた区間もあるけど広葉樹が多く、明るい感じだ。

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踏み固められたダート。
今日は40cだけど、この辺りなら700-25cでも難なく行けそう。
後半に一部深い砂利があるくらいで全線フラットダートだった。


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黒森沢川の合流地点手前にある黒森沢登山口。
連続の長い登坂はここまで、以降は緩めのアップダウンが小気味よく続く。


●七ヶ岳線を行く ~中盤:黒森沢から古内登山口の稜線ルート

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これが黒森沢川かな?
昨日、一昨日はアブに悩まされたが、七ヶ岳線は水場でもアブが少なくて感動した。
いるにはいるけど10匹以上の大群にまとわりつかれることはなかった。

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少し登ったり下ったりを繰り返す。平坦も所々ある。


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青空広がる七ヶ岳線。
木々に囲まれた木漏れ日の道も良いけど、稜線を結ぶ開放的な道も良いものだ。
夏場の日差しはきついけどな。

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林業作業区間だろうか、伐採跡の斜面が見える。


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伐採地で一服休憩。
その昔、資材・燃料として多くの森林が伐採されて土砂災害の被害が増大したという。
解決策として成長が早いスギを用いた造林が進められ、国内森林の約2割がスギになった。
結果、現在の一億総アレルギー社会が形成された。

林野庁のスギ・ヒノキ花粉に関するQ&Aはクレーマーとの問答みたくなってる。
一樹百害となるか一樹百獲となるかは人の手次第だな。
木を植えれば薬屋が儲かるとは誰も想像しえなかっただろう。

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伐採跡地から少し登ると下岳登山口、そこから下り基調になり古内登山口に着いた。
広域基幹林道七ヶ岳線の開通記念碑がある。
七ヶ岳線も、もうすぐ32歳か。

●七ヶ岳線を行く ~終盤:古内登山口から国道121号へ

開通記念碑から先はフラットダートの下りが続く。
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道中、ロックフィルダムの縁を渡るような場所があった。

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沢への土砂流入を防ぐのかな?

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法面崩壊面。こういうの見入ってしまう。


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終盤は遠くの山々までくっきり見渡しながらダウンヒル。
紅葉の時期に七ヶ岳登山と合わせて再訪しようかな。

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喜三郎小屋まで下り、七森橋を越えれば国道121号へ至る。
実に良い林道だった。


●国道121号、352号で会津高原尾瀬口へ

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国道121号を少し南下、352号に乗り換えて会津高原尾瀬口駅へ向かった。

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今日はここから輪行で帰る。
電車の時間が1時間以上あったので駅近くの温泉”夢の湯”へ入った。
酸性の硫黄泉で良い湯だった。アブ刺傷痕に対し治癒効果は分からないが痛覚には効いた。


●会津高原尾瀬口駅から輪行で帰宅

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洒落たデザインの特急、リバティ会津号で帰宅。
会津の山奥から浅草まで電車一本とは便利な世の中だなあ。


●跋文

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今回は会津若松から大内宿、七ヶ岳線を経由して会津尾瀬口までサイクリング。
3日間で会津地方の林道、鎌房線・西武線・黒沢線・一ノ渡戸四ツ屋線・七ヶ岳線を走った。
その中で一番気に入ったのが今回の七ヶ岳線。

5つの中でも勾配は緩めで砂利質も良く走りやすい。
遠くまで見渡せて景観も良く、アブも少なかった(黒沢林道、一ノ渡戸四ツ屋線との比較)。
会津田島or高原尾瀬口駅から輪行併用であれば自走アクセス性も良い。
紅葉の時期にもう一度行こう。