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福島県南の林道を行く。



●序文

2020年8月11日、天候晴れ。
福島の新白河から天栄を経由して会津若松までサイクリング。
距離は約100km、鎌房林道~西部林道~黒沢林道のダートは20kmほど。
林道を気楽に行くはずが、度重なるアブの襲撃にかなり消耗した。

●経路・行程概説


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  • スタート:JR新白河駅
  • 国道289号~西郷村-雪割橋
  • 農道~白河高原牧場
  • 鎌房/西部林道~羽鳥湖
  • 国道118/県道235号~黒沢林道
  • 黒沢林道~安藤峠~布引高原
  • 国道294号~会津若松
  • ゴール:会津若松
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  • 経路総長:99.5km
  • 累積登坂:1,330m
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    ●行程記録

    ●JR新白河駅スタート

    当日は新白河まで輪行で移動。猛暑続く関東よりも涼しい。
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    まずは国道289号に乗り、西郷村の雪割橋へ向かう。


    ●鎌房林道の入り口、雪割橋の茶店カルミア

    鎌房林道は阿武隈川にかかる雪割橋から北西に起点がある。
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    橋のたもとにある喫茶店が空いていたので団子で軽い補給。
    食事ついでに喫茶店の主人から道路情報収集。

    「鎌房林道はこの先ですよね?」
    「自転車で行くの?たぶん無理だよ...」
    「そんなに荒れてますか?」
    「もう河原同然だよ、昔は10tトラックが往来してたけどね。」
    「材木運搬のトラックですか?」
    「そう。輸入木材に押されてなくなったんだ。」
    「なるほど。とりあえず行ってみてヤバそうなら戻ってきます。」

    まあ、鎌房線は地図で見るとそんなに距離もない。
    道がなければ担ぐことにして再スタート。


    ●牧場地帯を越えて鎌房林道へ

    雪割橋から坂を越えると牧場を横目に平坦路が続く。
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    鎌房林道の入り口。
    特に看板とかはないので一度はスルーしてしまった。
    GPSとマップルで位置を確認して入る。


    ●鎌房林道、10tトラック往来の林道も今は昔

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    タイヤ空気圧を3barに落として鎌房林道を行く。

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    かつては林業の10tトラックが行き交ったという鎌房林道。
    今はジムニークラスでないと通れない。

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    山の裾野に広がる草原地帯を抜ける林道。
    「良い感じじゃないか!」と、この序盤は気楽だった。


    ●まだ舗装路でゆとってるの? by 鎌房林道

    序盤の砂利を過ぎると鎌房林道が本気を出してきた。
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    ワイルドな枯山水を行く。もはやV字にえぐられた河原...
    道は管理されないと川になるんだなあ、と知った。


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    河原の丸石に足をとられて一回落車。
    局部を打ったのでしばらく押し歩きになった。

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    20cmくらいの石が並ぶ区間もあったが、森林区間に入るといくらかマシになった。
    しかし木漏れ日の砂利は最適ルートの把握が困難だな...

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    道の荒れ具合は中盤がひどくまともに乗れなかったが、序盤・終盤はちゃんとした道だ。
    半分くらい押し歩きになったので、次はMTBでリベンジしに行こう。
    というかロデオ的な動きにキャラダイスは相性最悪だな...
    ダートを行く際は車体中心に重心を集める積載にしよう。


    ●西部林道に合流、鎌房に比べれば舗装路も同然

    鎌房林道を進むと西部林道と合流する。
    道はダートだけど鎌房に比べると「もはや舗装路じゃん!」と思える。
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    轍のついたヌタ場もIRC BOKEN 700-40Cなら沈まずに進めた。

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    下り基調も手伝って、あっという間に羽鳥スキー場まで抜けた。


    ●グランディ羽鳥スキー場~羽鳥湖へ

    ダートから舗装に戻り、路面抵抗の少なさに感動しながら一服休憩。
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    今回で初使用となるIRC BOKEN 40C
    冒険の名の通り、あらゆる路面をそつなくこなせる。
    しかし、乗り手の操縦技術からすると役不足だな...
    もっとバイクコントロールを磨かねば。

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    羽鳥湖高原に道の駅があったので昼食休憩。
    まだ50kmも走ってないが、結構消耗したな...

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    湖畔沿いの森林区間を抜ける。やっぱり舗装路最高!


    ●国道118号、県道235号で黒沢林道へ

    次に向かうは黒沢林道、天栄村から安藤峠を経て会津/猪苗代方面に続く道。
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    国道118号から県道235号に乗り換え、県道の終わりから先が黒沢林道になる。

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    黒沢林道の手前にあった滝。
    この辺りから道沿いの沢からアブが集まり始めた。
    これが地獄の始まりだった...


    ●アブの大群に追われて安藤峠へ

    黒沢林道ではフォレストガンプの後ろを走るランナーの如くアブが集まった。
    最悪の同伴を迎えながら安藤峠までほぼノンストップで登った。
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    アブは止まらなくても数匹は引っ付くが、止まると一斉に10匹以上に取り憑かれる。
    古代の処刑方法、スカフィズム(検索注意)って残酷だなあ...
    使っているボトルは魔法瓶なので、水分補給は降車&走りながら行った。


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    安藤峠と草に侵食される看板。
    アブに侵食されるのでこの写真も腕を回転&歩きながら撮影。
    傍から見たら不審者だが、誰もいないので通報の心配はない。
    休憩無し&アブの不快音で出涸らし状態。
    刺傷数は10か所ほどだが、14匹撃墜したので勝ったな。


    ●安藤峠から布引高原へ

    安藤峠の周囲は水系が少ないためか、アブの襲来は落ち着いた。
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    道もフラットダートで林道を楽しむ余裕もでてきた。

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    安藤峠から布引高原、風車群が並ぶ高台に出た。
    もうアブにはこりごりだ。


    ●布引、風車群の高原地帯を行く

    涼しい風が吹く布引高原をゆったり進む。
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    風と風車の羽音が聞こえる高原地帯。
    アブの羽音は消えた。完璧だ。

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    猪苗代の南に位置する布引高原。
    霞んでいるけど、眼下に猪苗代湖、その奥には磐梯山が見えた。
    今日は会津若松まで行って休もう。


    ●布引高原から会津若松へ、道中でパンク

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    布引高原を降りて猪苗代湖西岸を進む。
    道中、黒森トンネル内で金属片を踏んでパンク。


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    チューブレスで初のパンクを迎えたがすぐにシーラントでふさがった。
    落ち着いたところで空気圧を確認すると2barまで下がっていた。
    空気入れで2.5barを越えると圧で穴からシーラントが漏れる。
    とりあえず会津若松の自転車屋まで行ってシーラントを買おう。


    ●会津若松市内の自転車店でパンクを修理

    会津若松市内にある自転車店(サイクルショップ コバヤシ)。
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    MTB、シクロクロスを扱っているのでシーラントの在庫もあった。
    品揃えがよく、他にも欲しいものがあったがシーラントのみ購入。

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    店先で修理の許可をもらってさっそく補修する。
    (ポンプまで貸していただきありがとうございました。)

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    パンクの原因は1mmほどの金属片。ほじくり返して周囲を軽くヤスリがけ。

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    補修パッチはハッチンソン製。IRCのタイヤにも問題なく使えた。
    チューブレス修理は初めてだったが、シーラント入替を除けばチューブ式と変わらない。
    ホイールはMAVICのUST、IRCのタイヤと相性良いのかフロアポンプでビードは難なく上がる。
    出先でも予備シーラントとCO2ガスカートリッジがあればチューブレスの補修もできると分かった。


    パンク修理後は会津若松の宿で一泊。
    シャワーを浴びた時に気付いたが、アブ刺傷痕で足が山岳賞のようになっていた。
    登りでアブを千切れるくらいに足を鍛えるか?と
    「アブ 飛翔速度」 でググると、
    「アブ 時速24km/h」
    林道の登りでこれは無理だな...殺虫剤か物理的なガードを考えよう。


    ●跋文

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    今回は新白河を起点に鎌房~西部~黒沢林道を経て会津若松までサイクリングした。
    約100kmで登りも1,300mで普段のサイクリングからすると気楽に行けるとふんでいたが、
    鎌房林道の荒れっぷりと黒沢林道のアブ大群により、極度に消耗した。
    アブは熱と二酸化炭素に集まるようなので、林道を登る自転車乗りは格好の餌食となる。
    大群の不快感はすさまじく、拷問・処刑に虫は極めて有効だと身をもって知った。
    ディートの虫よけも効果は無く、養蜂業者のような物理的なガードが一番だろう。