
群馬の秋鹿林道、高山田林道を行く
●序文
2020年6月21日、天候曇。群馬の秋鹿林道と高山田林道へサイクリングに出た。
当初は万沢林道も走る予定だったが体力が尽きて断念。
外出自粛明けの鈍った体には2つで十分だった。
●経路・行程概説
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- スタート:老神温泉
- 国道120号~沼田
- 県道253/36/53号~入須川
- 秋鹿林道~四万温泉
- 国道353号~四万温泉街入り口
- 高山田林道~丹下川
- 県道55号~暮坂峠
- 国道405/145/353号~四万温泉
- ゴール:四万温泉 -------------------------
- 経路総長:154km
- 累積登坂:2,996m =============================
●行程記録
●老神温泉スタート

前日、日光から金精峠を越えて群馬の老神温泉まで来ていた。
スカイツリー天辺と同じ標高のバス停で一服してスタート。
●沼田から県道253,36,53号で秋鹿林道の入り口へ


老神温泉から沼田に下り、秋鹿線のある西へと移動。
田畑を縫う県道は狭隘でアップダウンが多かった。
●秋鹿林道入り口、通行止め?


大影・秋鹿林道の入り口まで来たが全面通行止めの看板...
看板を読むと工事区間は300m先とある。それ以降は行けるのでは?

現在地と秋鹿林道の地図をよ~く見ると工事区間を迂回できそうな道がある。
通行止め看板から少し戻って段丘の迂回路を進んだ。
●迂回路を経て秋鹿林道へ合流

読み通り、工事区間を迂回して秋鹿林道へ合流。
河の段丘を越えるエグイ道だったが結果オーライ。

合流地点から先には通行止め看板無し。
四万温泉まで12kmほどのダートを行こう。
●秋鹿林道を行く



渓流沿いに続く秋鹿林道。
傾斜は埼玉の中津川林道と同レベルで急な傾斜は無いと感じた。


僅かだが舗装区間も存在した。
未舗装路における砂利の粒径は概ね5㎝程度、荒れた区間でも10㎝くらい。
32cスリックタイヤで走破は可能だった。

道の脇に野営の跡を発見。
この日はオフロードバイクの集団(5台)に追い越されただけで交通量は少なかった。
●林道中盤にあった小屋で一服休憩


標高1,000m手前あたりだったか、小屋があったので休憩。
この小屋の前後にある傾斜が砂利が深く一番きついように感じた。
※感じ方には個人差があります。
●秋鹿林道 頂上付近のカーブ


頂上付近のヘアピンカーブ。
秋鹿で一番荒れているのはここだったと思う。
崩れた石を避ければどうということはない。


もう頂上は近いところで霧が出てきた。
●秋鹿林道の頂上、霧峠


しっとりした空気の中、秋鹿林道のピークに到着。
看板には霧峠とある。名の通りだな。
●霧峠から四万温泉へ、霧の林道ダウンヒル

霧峠で10分ほど休憩の後、四万温泉に向けて下り開始。
タイヤはスリックのグラベルキング32c、空気圧は3bar、RDのスタビライザーはON。


道は登り側と同じくらいの粗さ。
路面は踏み固められているので32cでもコントロールは余裕だった。


下るにつれて霧は晴れてきた。
後方からオフロードバイクのエンジン音が聞こえたので道の脇で休憩してやり過ごす。

林道区間を降りきって四万温泉側の秋鹿橋に到着。
適度な振動で監獄生活
●四万温泉から高田山林道へ


秋鹿林道から国道353号で四万川沿いに進むと温泉街へのトンネルがある。
そのトンネルの横に高田山林道の入り口がある。
●高田山林道を行く

秋鹿の次に行くのは高田山林道。
総長4kmほど、高田山登山口入り口まで登りが続く。

序盤は荒れた感じの舗装区間。
傾斜は体感で8%くらいかな?と感じた。


未舗装になっても傾斜はそのままな感じで意外ときつい。

道中、オフロードバイク一台とすれ違う。
交通量は少ないと感じた。

砂利の感じは秋鹿よりも粒径が小さく足場は良い。
一部平坦区間もあるが、一定勾配で登り続けるような感じ。
●高田山林道頂上、登山口と唐操原大黒天

高田山林道の最高点に到着。
距離は4kmだがほぼ未舗装で登りっぱなしは案外疲れた。


神社の鳥居をくぐると唐操原大黒天が祀られていた。
神道と密教を融合して大黒天を召喚。
●高田山林道を下り、県道55号で暮坂峠へ

高田山林道の頂上~丹下側方面は全面舗装化されていた。

丹下川沿いに下れば県道55号に至る。

県道55号に合流、このまま暮坂峠を越えて万沢林道方面へ進む。
●暮坂峠に到着。体力の消耗大

昼過ぎ、暮坂峠に到着。
標高1,000mほどだが県道55に補給できる店がなく結構消耗した。


峠の頂上には喫茶店があった。
いつもなら気後れしてスルーする洒落た店だが、空腹だったので入店。
具だくさんのホットサンドが身に染みておいしい。
●国道405号で万沢林道に向かうも撤退
食後、暮坂峠から国道405号に合流して万沢林道方面へ向かった。今日の宿は四万温泉、県道55~国道405~万沢林道を行くのが最短ルート。
しかし、今の残体力では万沢林道をノートラブルで行っても四万温泉は18時半と予想。
パンクなどのトラブルがあると日没を林道で迎えることになる。
万沢林道の入り口に16時前に着いたら林道を抜けようとリミットを設定するも、
野尻湖手前で「やっぱり今日は無理だな」と断念。
楽しみは明日にとっておこうと六合から国道を大廻りして四万温泉に向かった。
体力云々よりも日没後の熊との遭遇にビビって引き返したのが正直な話だ。
翌朝、万沢林道入り口で熊と遭遇したので、この判断で良かったと思っている。
●六合・中之条へ国道を大廻りして四万温泉に戻る

国道405号で万沢林道の入り口手前まで来ていたが、南へ転回。
国道145号で中之条を大廻りして四万温泉に向かった。
万沢林道経由と比較して距離は2倍以上になるがオンロードは楽だ。
●雨の四万温泉ゴール

四万温泉街にはコインランドリーや商店が少ないと宿の主人から聞いたので、
中之条で洗濯&夕食を済ませてから四万温泉に向かった。
チェックイン時刻を修正し、21時ジャストに四万温泉到着。
夜は小雨になった四万温泉、明日の午前中は曇り予報。
明日は午前中に万沢林道を越えて長野原から輪行しようと決めて就寝。
●跋文

今回は群馬の四万温泉付近にある秋鹿林道・高田山林道をサイクリングした。
秋鹿林道12km、高田山林道4kmで未舗装区間は16kmほど。
ダートは去年の中津川林道以来。やはり舗装に比べて疲れるが楽しい。
あわよくば万沢林道も行きたかったが暮坂峠とその前後のアップダウンで消耗、
加えて六合では害獣用の疑似銃声が響き「山に熊が多そう」とビビって引き返した。
そのまま無理に万沢林道を越えても夕闇の熊におびえて楽しめなかっただろう。
翌朝、万沢林道の入口で熊と目が合い「夕闇に遭わなくて良かった」と感じた。
サイクリングの行程は体力に合わせて楽しめる範囲で行こう。
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