快晴の晩秋、会津朝日岳を登る
●序文
2019年10月28日、天候晴れ。福島県の西部にある会津朝日岳(標高1,624m)を登山した。
紅葉を目当てに登ったが、先日の台風に半分くらい持っていかれていた。
それでも秋晴れと残った紅葉を楽しめた。
●経路・行程概説
登山口まで自転車で行くサイクリングと登山の複合行程。-
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- スタート:福島県 只見町
- [輪] 国道289号~黒谷川
- [輪] 黒谷林道~いわなの里
- [輪] 林道~会津朝日岳登山口
- [歩] 登山口⇆朝日岳山頂
- [輪] 国道289号~会津田島
- ゴール:東武線 会津田島駅 -------------------------
- [輪] 経路総長:68km
- [輪] 累積登坂:700m
- [歩] 経路総長:11km
- [歩] 累積登坂:約1,000m =============================
【輪】6:00 福島県 只見町スタート
朝6時、只見町の旅館をチェックアウトしてサイクリング開始。
【輪】国道289号から黒谷川沿いへ
国道289号から黒谷川合流地点で川沿いを進む。早朝は霧が立ち込めてひんやりしていた。
【輪】黒谷川林道 いわなの里へ
県道から登山口方面へ無名の道へ乗り換える。熊が出そうな雰囲気の細い道。
熊鈴を鳴らしながら進む。
登山口の手前にある自然体験型施設”いわなの里”。
豪雨の後の登山口情報はここで尋ねよう。
【輪→歩】いわなの里から林道、数百mで登山口
いわなの里からグラベルロードを数百m進むと登山口へ至る。7:30に登山口に到着。
自転車はここで待機、装備を登山に切り替える。
【歩】7:45 赤倉沢から登山開始
赤倉沢口から登山道を行く。現状、朝日岳への道は一本のみ。
朝日が差すと山肌の紅葉が一気に冴える。
登山道で最後の水場、三吉ミチギ。
ここから先は急坂になるので水を満タンにしていく。
【歩】人見の松~叶ノ高手
三吉ミチギから人見の松は九十九折れの急坂続き。道中の写真はないが、紅葉はほぼ落葉。
先日の台風の影響か...
人見の松付近の眺望。
遠くまで晴れ渡った秋晴れ。
雪食地形の山の向こうに薄く雲海が広がっている。
叶ノ高手
ポイントとなる場所には立派な大木が生えている。
【歩】叶ノ高手~稜線上にバイノウチまで
叶ノ高手を過ぎれば稜線上~鞍部の下り。しばらく脚休めの区間が続く。
道中は面白い造形の木が並んでいた。
【歩】朝日岳、頂上手前は急斜面
避難小屋~バイノウチを越えると頂上までの急坂(壁)が立ちはだかる。上の写真はけっこう見上げたアングルで撮っている。
所々に補助ロープが垂れ下がる場所もある。
一言で言うと傾斜がきつい。
下山の人とすれ違い。
この区間は登りも下りも同じペースになった。
残雪期はアイゼンに加えてピッケル必須だろう。
【歩】会津朝日岳 頂上 (10:45)
10時45分、会津朝日岳の頂上に到着。山と高原地図は確か初級だったような?
その割にはきつい区間があった。
登山客の少ない長閑な山で気に入った。
予想より早く登れたので頂上から写真を撮りまくる。
【歩】魚眼で見る 朝日岳からの眺め
頂上から少し外れた場所に頂上よりも明らかに高いピークがあった。
魚眼で撮ると面白い。
【歩】望遠で見る 朝日岳からの眺め
山肌の紅葉は半分くらいは残っていた。
台風で根こそぎ剥ぎ取られているか不安だった。
田湖倉方面の山肌。
豪雪の雪崩で斜面の木が痩せている。雪食地形というやつか。
雪崩の影響を受けない稜線が木でマーキングされている。
冬は写真のグリーンラインを歩こう。
【歩】朝日岳を下山する
一時間くらい写真を撮った後、下山開始。頂上からの急坂はビビりながら慎重に下った。
道は広いが足場はあまり良くない。
【歩】叶高手から登山口まで、紅葉を眺めつつ下山
朝は陽が差さなかった山肌の紅葉が見事だった。
足が頻繁に止まって下山速度は上がらず。
【歩→輪】いわなの里で食事
昼過ぎに登山は終わり、いわなの里で遅めの昼食とした。
ザルソバを頼んだらおでんをおまけされた。
冷え込みが始まったのでありがたかった。
登山口まで自転車で来る人は少ないらしい。
【輪】黒谷林道から国道289号の紅葉
朝は霧で見えなかった紅葉。西日に染まって見事な色づきだと知った。
【輪】下山後は回復のため、深沢温泉"むらの湯"へ
登山後は最寄り駅?の会津田島へ向けて国道289号をサイクリング。道中、むらの湯という温泉に寄り道。
褐色の濃い温泉で登山の疲れが取れた。
【鉄】会津田島駅から輪行ゴール
温泉に浸かった後は国道289号を淡々と進んだ。日も暮れて特に盛り上がりなく会津田島に着いた。
田島から輪行で栃木まで帰る。
ホーム喫煙所で車掌さんと一服。
台風19号の被害復旧について色々聞いた。
●跋文
今回は会津の只見町から会津朝日岳を登って田島までサイクリングした。
サイクリング+登山の複合行程だったが、登山の割合が多い行程だった。
朝日岳は標高1,624mと日本では中くらいの高さ。
しかし、序盤の長い急坂区間と最後の壁のような急坂は結構効いた。
会津の山奥にあるだけあって紅葉は台風の後でも冴えるような色づきだった。
雪食地形の景色は関東~甲信では見ない景色で面白い。
次は台風被害の少ない年に、一面紅葉の山肌を見に行こう。
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