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山形県北の名湯、肘折温泉へ行く。



●序文

2019年8月15日、天候晴天。
山形県の北部、大蔵村にある肘折温泉へサイクリング出た。
肘折温泉は大同2年(807年)から1200年以上続く湯治の名所。
を骨した僧が温泉で湯治した」という伝説がある。

●経路・行程概説


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  • スタート:JR新庄駅
  • 県道34号~古口
  • 県道54号~銅山川
  • 国道458号~肘折温泉
  • 国道458号~JR新庄駅
  • ゴール:JR新庄駅
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  • 経路総長:80km
  • 累積登坂:1,000m
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●行程記録

●JR新庄駅スタート、県道34号を行く

スタートは新庄駅。まずは県道34号で西へ向かう。
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最上川を越えて古口、戸沢方面へ。

●道の駅”とざわ”で休憩、トウモロコシで糖分補給

国道47号と最上川の交差点に道の駅”とざわ”がある。
午前中から暑いので早めの休憩。野菜の産直に寄った。
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茹でトウモロコシを購入。
塩茹での甘いトウモロコシ、甘じょっぱさのバランスが良い。


●県道57号で肘折方面へ行くも通行止め

戸沢から肘折温泉に直通の県道57号に乗り換えた。
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棚田、段々畑の広がる長閑な県道。

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しかし、肘折温泉の手前で通行止めだった。


●国道458号で肘折温泉へ

通行止めだった県道57号。
県道331号を迂回、国道458号で肘折温泉にリルートした。
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30℃越えの気温、国道458号の登りが地味にきつかった。
風通しの良いスノーシェッドがありがたい。

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奥羽山脈の展望地で一休憩。
ここまで来れば、肘折温泉まであと一息。


●大蔵村、一面のソバ畑が広がる

巨大なコケシを過ぎれば大蔵村。
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大蔵村の高原地帯に広大なソバ畑。
県は違えど、長野の戸隠高原を想起させる光景。
良い水が得られる高原地のソバは概しておいしい。


●山間のループ橋を降りれば名湯"肘折温泉"

ソバ畑の平野を進み、ループ橋を下ると肘折温泉に至る。
湯治に行くにもなかなか深い場所にある。
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到着後、まずは肘折"いで湯"館に入って休憩。
お湯は褐色、温度は熱すぎずちょうどいい湯加減だった。

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湯治で有名な肘折温泉、自炊棟を備える宿もあるらしい。


●そば処 "寿屋"で板ソバを食べる

湯上り後はソバを食べることにした。
ひさぼさんのブログで知った寿屋を選んだ。
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昼のピークを越えているので店内は貸し切り状態。

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頼んだのは板ソバ(2.5人前)。
キリッと冷やされたソバは噛み応えがある。
ソバは風味・腰ともに強く、ツユは上品なダシで薄め。

いわゆる田舎ソバが好きなら絶対にハマる味。
東京の素麺+濃縮ツユみたいなソバとは真逆。

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ソバと一緒に頼んだ油揚げ。
ネギ、鰹節ごと巻き上げて食べると美味い。
揚げでも豆腐の風味がしっかりしている絶品。



●昭和風情の肘折温泉街を散策する

食後、自転車を押し歩きで温泉街を散策。
温泉街には昭和な建物が多く残っている。
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最近は営業車のロゴしか右横書きを見ないな。

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木造建築の郵便局。
普段は見学できないが、催し物の会場で使われることはあるらしい。


●湯座神社と共同浴場”上の湯”

温泉街の一角にある神社に参拝。
神社だけど祭神は薬師如来とある。
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*仏*釈を逃れるため神社にリフォームしたお寺のようだ。
日本の宗教観は世相によって変わる。

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湯座神社の隣に共同浴場、”上の湯”があった。
せっかくなので浸かっていった。
250円というリーズナブルさ。ほぼ入湯税では?


●ループ橋を登って肘折温泉を後にする

温泉に入って、ソバ食べて、温泉に入ったのでもう帰る。
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ループ橋を越えて、ソバ畑を越えて、国道458号で一路、新庄へ向かう。


●JR新庄駅ゴール、輪行で帰る

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陽が暮れる前に新庄駅に到着。
新幹線で東京方面に帰宅した。
山形新幹線は最後尾席のスペースが狭く輪行に苦労した。
700cロードバイクは恐らく置けない。

●跋文

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今回は山形県の北部にある肘折温泉へサイクリングに出た。
年季の入った温泉街を歩き、1200年以上という歴史は伊達ではないと感じた。
泉質の良い湯に加えて、名産のソバと豆腐を楽しめた。
鄙びた感じの自炊棟でゆっくり湯治するのも良いな。

骨折したら肘折温泉に行こう。