冬の八ヶ岳山麓を行く
●序文
2019年1月21日、天候晴れ。八ヶ岳山麓の湯川渓谷を見るためサイクリングに出た。
小淵沢から佐久平まで八ヶ岳の東麓を走り抜けた。
天気に恵まれ、遠くに南アルプス、眼前の八ヶ岳がくっきり見えた。
●経路概説
時刻 | 気温 | 地点 | 距離 | 標高 | 主要経路 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
7:00 | -3℃ | JR小淵沢駅 | 0km | 880m | 県道11号 | 冬季凍結有り |
9:00 | -6℃ | 清里 | 23km | 1300m | 国道141号 | 冬季凍結有り |
12:00 | -5℃ | 湯川渓谷 | 45km | 1150m | 国道141号 | 冬季凍結有り |
15:00 | 0℃ | 小海 | 55km | 850m | 県道2/国道141号 | - |
16:45 | 2℃ | JR佐久平駅 | 80km | 700m | 輪行 | - |
●行程記録
●JR小淵沢駅スタート
小淵沢を7時出発。放射冷却+標高800mだが気温は-3℃に留まった。
標高1,000~1,300mの高原道路を行くためMTBを使用。
凍結道路に対応するスタッドタイヤを履かせている。
歩行が難しいアイスバーンの斜面も上れるし止まれる。
●県道11号 八ヶ岳高原線を行く→(通行止め)→県道28号へ
スタート早々、県道11号を15kmほど進むと通行止め。
清里手前から別荘街を下って県道28号に乗り換え。
●八ヶ岳南麓、県道28号の東沢大橋をわたる
県道28号に出ると陽射しが強くなった。しかし強風+氷点下では陽の温かみを感じられない。
川俣川に架かる東沢大橋。
深い渓谷の先には八ヶ岳が見える。
●南アルプスと八ヶ岳を見る
八ヶ岳の南麓から西には南アルプス山塊が見えた。南アルプスは高校時代に甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、北岳を登った。
次は鳳凰三山に行こう。
目の前には八ヶ岳が見える。
八ヶ岳は南北40km弱の山塊。ここも縦走しよう。
●国道141号で長野県の野辺地へ
八ヶ岳東麓に沿う国道141号は標高1,200mくらい。車道は完全ドライ、歩道は積雪10㎝くらい。
歩く人が見当たらないので歩道を徐行していく。
野辺山高原に着くと”JR鉄道最高地点神社”の看板。
お役所仕事みたいな名称が気になったので寄り道。
●JR鉄道最高地点神社@野辺地
これが鉄道神社か。
「鉄道神社」
標高1,375m、JR鉄道最高地点に鎮座する。
御神体のレール
鉄道最高点を越えるキハ110。
雪煙が舞い上げて走る様にときめいた。
●氷瀑の湯川渓谷へ
野辺山で鉄道神社を参拝後は湯川渓谷に向かった。冬の渓谷は凍り付いて氷瀑が見られるという。
国道141号から林道で湯川沿いに上る。
オフロードな道を行く。
写真はドライな感じだけど先に進むと凍る。
●凍り付いた湯川渓谷を歩く
ある程度まで自転車で登ったら渓谷へ歩いて下る。登山靴を履いてきて正解だった。
スニーカーでは冷たい渓流へダイブしてしまう。
冷えてる
すっごく冷えてる
キンキンに冷えてる
頭上注意
※ふざけて触ると刺さる?
足元注意
※油断すると渓流際の雪庇が崩れる
面白い氷瀑を見つけた。
高速シャッターで流れを止めてるわけではない。
滝の流れが筒状に凍ってチューブ状になっている。
真下から一枚。
ポケットモンスターのウツドンみたいな姿。
氷漬けにされてる。
陽が傾いてきたので帰ろう。
国道までアイスバーンのダウンヒル。
なかなか面白い。
●湯川から国道に戻り北上、小海へ
湯川渓谷で身体が冷えたので小海の道の駅で休憩。飲むヨーグルト
よく冷えている。濃厚でおいしい。
●小海から県道2号、国道141号で佐久へ
残りは淡々と佐久平まで進んだ。浅間山が見えればゴールの佐久平まで少し。
去年、一昨年に比べて黒さが目立つ浅間山。
今年はどこへ行っても雪が少ないな。
●JR佐久平駅ゴール
佐久平まで来て本日のサイクリング終了。
16時45分、定時通りに終わった。
改札ホームに出ると見事な月が見えた。
最近はスーパームーンやストロベリームーンとか月の名称が増えたな。
満月とか赤い月で良いじゃん。
●跋文
今回は八ヶ岳東麓を走るサイクリングに出た。
冬でしか見られない湯川渓谷の氷柱は見事だった。
筒状に凍り付いた滝など、見たことのない奇観に巡り会えた。
寒い時期には寒いなりの楽しみ方があると感じた。
●蛇文 自転車用スタッドタイヤ
今回サイクリングで使用したスタッドタイヤ。
シュワルベマラソンウィンタープラス700-35C。
耐久性が売りのマラソンにタングステンカーバイドの鋲が付いてる。
200km走った時点で2本歯が抜けた。
スタッドの替えは別売で入手可能なので蘇る。
以下、ワンシーズン使った所感。
- アイスバーンは斜度10%でも登れる&制動可
- 積雪10㎝まで快適に使える。
- 積雪15㎝を越えると埋もれて厳しい。
- シャーベット路面はスタッドの効果を感じられない
- ドライ舗装路はスタッドが噛んで舵取りがギクシャク
- グレーチング路面とは相性最悪(側面部に嚙付くせいか)
- 冬場のトレーニングに効果的(1本800g弱)
- スタッドにより輪行袋が傷つきやすい(袋底面は要養生)
降雪量が少なく、アイスバーンが予想される寒冷地に向く。
他の機材にも言えるが効果を過信しないことが重要。
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