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BRM722宇都宮600の実走記録その5(ラスト)



●序文

2017年7月22日、AJ宇都宮主催のブルべ、新潟600kmに参加した。
結果は体調不良でDNF。
樹海ラインで水にあたって補給不能となり、PC4新潟を進んでハンガーノック。
向かい風の阿賀野川でDNFを決定し、JR馬下駅から輪行で帰宅した。

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実走記録(DNF):PC4~DNF
反省編

本記事ではPC4:新潟からリタイヤ地点:JR馬下駅~家までの記録を記す。
新月の夜だったので写真は無し、曖昧な記憶を文章で残す。

●どうせなら走れる所まで走る

樹海ライン生じた水あたり。
症状のピークは過ぎたが胃腸の吸収性は変わらず悪い。
PCで食べたサラダチキンも1時間後には胃腸をスルーしていった。
だが身体は動くので、喜多方へ少しでも近づくことにした。


●コインランドリーで洗濯+仮眠

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喜多方へ向かうにしても、二晩目を仮眠なしで行くのは厳しい。
新潟市内を抜ける前、PC3寺泊の着替えをコインランドリーに入れて仮眠。
洗濯39分、乾燥20分の合間にそれぞれ30分+15分の仮眠。
パッキングを直して再スタートの時刻は午前1時ジャスト。

走りながら今後の予定を算段。
<喜多方まで115km>÷<6時間36分>=<最低巡行ライン17.7km/h>
コースプロファイルは平坦のち丘陵、体調は腹痛+緩い腹。

平坦20km/h維持、登り10km/h・下り25km/hで丘陵区間は17.5km/h。
序盤の平坦を乗り切れば間に合うかもしれない。

しかし、既に300km以上走行+補給が悪いためハンガーノックの危険がある。
丘陵区間に入る前にノックしたら、いよいよ諦めることに決定。

途中のセブンイレブンでウィダーインゼリーでカロリーメイト×4を流す。
コップ一杯分の容積で580kcalを補充できるエナジーカクテル。
これで胃腸の機能を判断しよう。


●向かい風の阿賀野川で足掻く

新潟市内を抜けると、コースは阿賀野川の堤防沿いを進む。
真っ暗闇の河川敷、遮るものは何もないが、ここで向かい風になった。
サイコンを見ると「18km/h」
 「これは厳しいな...」
寺泊~新潟区間のオーバーペースが祟って巡行は上がらず。
焦って踏み込んでも脚に力が入らない。
疲労よりもエネルギーが足りていない感じ。


●補給不能で燃料ゼロ

阿賀野川から安田ICに合流するあたりで、全身に力が入らなくなった。
アーマードコアで言うとエネルギーゲージが切れてブーストできない状態。
1時間前に補給したばかりだが、もうハンガーノックの前兆が来た。
やはり胃腸は死んでいた。

平坦と登りは亀ペースで良いけど、下りは判断力低下+ブレーキを握れず事故る。
時刻は3時前、
 「喜多方で朝ラーは無理だな」
潔く潮時と判断。撤退戦に移る。

●JR馬下駅からリタイヤ

最寄りの駅で始発を待とうとスマホで検索。
3km先の馬下駅をエスケープ地点に決定。
駅名が自転車を降りるのにうってつけで感動した。
近くのセーブオンで買ったオレンジジュースを飲みながら一息つく。
輪行準備しようかと思ったが、ひっくり返す力が出ないので後回し。

始発まで3時間、ウトウトしていると踏切が鳴った。
貨物車かな?と思いきや、目の前を四季島が通っていった。
その2時間後、磐越西線、東北新幹線を乗り継いで栃木に帰宅した。

●リタイヤ後

日曜日は休養をとり、月曜日に消化器科を受診。
血液検査とレントゲン撮影。医者の所感は一過性の胃腸炎。
医者曰く、後は治るのを待つしかないとのことだった。
腹痛は4日間続き、寝不足も4日間続いた。
ブルべ中に完治とはいかないか...やはり生水は恐ろしい。

ブルべの経験数は浅いが、DNFはこれで2回目。
前回は、宮城600ブルべで仮眠から寝過ごしでタイムアウト(時間管理の失敗)
今回は、宇都宮600ブルべで水あたりでリタイヤ(補給管理の失敗)。

1回目のDNFは悔しかったが、
今回は樹海ラインの絶景を堪能できたこと、
文字通り「三度の飯よりチャリ」で果てる満足感のあるリタイヤだった。

長距離は未だ以って未熟だなあと痛感した。
今後もブルべは完走・DNFに拘りなく場数を踏もう。
そしてあらゆる場面を乗り切れる自転車乗りになろう。

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実走記録は以上。
今回の反省と今後の対策は反省編にまとめる。