DSCF0971
BRM722宇都宮600の実走記録その2



●序文

2017年7月22日、AJ宇都宮主催のブルべ、新潟600kmに参加した。
結果は体調不良でDNF。
樹海ラインで水にあたって補給不能となり、PC4新潟を進んでハンガーノック。
向かい風の阿賀野川でDNFを決定し、JR馬下駅から輪行で帰宅した。

【関連記事一覧】
経路・計画編
装備検討編
実走記録(DNF):START~PC1
実走記録(DNF):PC1~PC2
実走記録(DNF):PC2~PC3
実走記録(DNF):PC3~PC4
実走記録(DNF):PC4~DNF
反省編

本記事ではPC2:湯之谷までの記録を記す。
この区間は見どころ盛りだくさんだった。
水あたりで辛かったので、今度はのんびりサイクリングしよう。

●PC1から国道352号を行く

DSCF0879
Yショップ会津高原から電車の橋梁をくぐってR352へ合流する

DSCF0882
緩やかな勾配が続く道
陽が昇って、早々から暑い。

DSCF0887
ダウンヒルは長いスノーシェッド
右へ左へと、見通しの悪いトンネルをうねって下る。
施工法もダウンヒルもテクニカルで感動した。


●道の駅”番屋”、舘岩案内所で朝寝

DSCF0889
ダウンヒルを終えると再び睡魔に襲われた。
道の駅”番屋”で20分、舘岩案内所のベンチで20分横になって仮眠休憩。
PC1の貯金を一気に崩したが、眠りながら走れないので仕方ない。

●南会津前沢で曲家を見物

DSCF0893
コース上から”曲家集落”の看板が出ていたので寄り道。
ここは中世に会津武士が拓いた集落だとか。日本の原風景が残る。
岩手の遠野にも曲家があったな。

DSCF0890
水車小屋。
「ギィギィ」ときしむ音がする。
電線が横にあるけど、まさかこれで発電?

DSCF0897
曲家というのは文字通り「L字型」の家。
人と家畜が同じ家の中に住めるよう作られたそうだ。
宝くじ当たったら、自転車小屋とリビング直結の家を建てよう。

●R352:尾瀬国立公園を登る

DSCF0910
仮眠と寄り道をほどほどにして、尾瀬国立公園へ行く。

DSCF0914
梅雨明けの日差し。
予報では曇りのはずが、好天に恵まれた。

●DNFの原因?生水を飲む

DSCF0916
登り途中、水樋を流れる水を発見。
※「飲める」と書かれてない。
ボトルの水は2/3くらいだったが、この先で補給は難しそうだと思い0.5L補充。
おそらく、これが失敗だった。
水を飲んで約4時間後、吐き気と腹痛に悩まされる。

DSCF0920
深い山中を行く

DSCF0930
深い森林を行く

DSCF0932
今回のブルべコース、最高点は1,500mくらい。
それでも累積標高は7,000m以上。

●尾瀬御池ロッジで休憩

DSCF0936
尾瀬御池ロッジで補給できそうな山小屋を発見。

DSCF0933
売店でハチミツのアイスが売っていたので購入。
12月のジェラートとあるけど、今は7月大暑前。

DSCF0934
食堂で岩魚一夜干しの素揚げを食べる
これで塩分、カルシウム、プロテインの補充ができる。
身は骨まで柔らかく、塩味が強めでご飯や酒と相性がよさそう。


●R352:樹海ラインと洗い越し

DSCF0949
尾瀬ロッジから先、樹海ラインを下り新潟県に入った。

DSCF0959
本ブルべで越えてみたかった洗い越し。
wikiによると
洗い越し(あらいごし)は、川に橋を架けずに道路と川が平面交差している構造のことである。

要はコストを抑えた手抜き工法の事。

DSCF0955
道路に直行する沢から水が豊富に流れる。

DSCF0951
水位は靴が水没するくらい
やはりサンダルシューズにして正解だった。

DSCF0961
スピード出して突っ込むと結構な水しぶきが返ってくる。

●断崖を縫う奥只見湖沿い

DSCF0970
奥只見湖沿いの道は電波圏外、自販機なしの孤立区間。

DSCF0974
山の断崖を縫うように道が通る。

DSCF0976
遮るものは無く、陽射しに焼かれる。

DSCF0965
豊富に流れる水でクールダウン。
身体を冷やせば発汗量を減らせる。

DSCF0981
奥只見湖の湖畔は、東北三陸のリアス沿岸をミニチュアにしたような道だった。

●銀山平~枝折峠で体調に異変

奥只見湖を越えて銀山平に着くと、遊覧船の発着所と売店を発見。
ちょうど空になったボトルの補充ついで、カロリーメイトをジュースで流す。
この休憩中に、食あたりのような吐き気と腹痛を感じた。

咄嗟に、樹海ラインで補充した水を思い出した。
(ボトルに入れた湧き水以外にも、道沿いの沢水も少しだが口にしていた)
これは当たったかな...と思うも、交通手段のないこの場でリタイヤはできない。

とりあえず湯之谷まで行こうと最後の枝折峠を行く。
しかし枝折峠は激坂でもないのにやたらと辛かった。
道中の写真を撮る余裕はなかった。

DSCF0988
胃液で食道をボロボロにしつつ、なんとか枝折峠に到着。
食欲あるのに、胃は補給を受け付けてくれない...
残り400km、胃腸がこの状態ではとても走り切れない。
湯之谷からリタイヤしようと考えてPC2へダウンヒル。

●15:43、PC2:湯ノ谷に到着

DSCF0989
クローズまで約40分を残してPC2のセーブオンに到着した。
枝折峠からここまで、水あたりでサルトルを繰り返して胃の中は空っぽ。
吐き気は残っているが、それ以上の食欲があったので、カップ麺、煮卵、アイスを補給。
食べた直後は胃が猛々しく暴れていたけど、奇跡的に一時的に収まった。

このまま食べ物がエネルギーに変換されれば、まだ行けるな。
と感じたので、PC2でのリタイヤは中止。
せめてPC3の寺泊で日本海を見に行こうと決定。
胃を刺激しないよう再スタート。


次号、「山古志村で吐き気と空腹に足掻く