ニッコウキスゲの群生地、雄国沼へ行く
●序文
2017年7月8~9日、天候晴。福島県、北塩原村にある雄国沼へサイクリングに出た。
目当ては雄国沼に咲くニッコウキスゲの大群落。
先週は霧降高原へニッコウキスゲを見に行ったが3分咲きだった。
そこで今週は開花しているだろうと思われる雄国沼に行くことにした。
●経路概説
【総距離】
224.5km
【累積標高】
2,742m
【最大標高差】
1,134m
【地形区分】
オールラウンド
【道路状況】
交通量:少、路面:並or荒
【景観性】
良
出発は自宅の栃木から。
国道121号、日光・会津西街道で会津若松まで一本に結ぶ。
会津若松から先は県道69号を経て、雄国沼に通じる名無しの道を登る。
車で雄国沼に行く道は、喜多方口、塩川口、北塩原口の3本。(参考マップ)
キスゲの咲く6月末~7月中旬はいずれの道も交通制限でバス以外の車は通れない。
自転車もダメだろうか?と思い
まず塩川口を登ってみたが、700m地点に柵が置かれて通行止め。
次いで喜多方口に向かい、乗り場の人に交渉。
「バスに道を譲る」条件で通行許可を得た。
下りはバスの通らない塩川口を降りてくれと指示されたので塩川口の道を利用。
●行程記録
●日没後に栃木を出発
再来週に600kmブルべを控えているため、出発は土曜日の日没後19時に設定。
夜通しサイクリングは昨年の12月以来なので、久しぶりの夜目馴らし。
22時、道の駅”ニコニコ街道日光”で休憩&補給
市街地の明るさが目に染みる...
●深夜の国道121号:鹿&鬼怒川と並走する
深夜の鬼怒川、国道121号を北上する。
川の流れる音に加えて「ピュイーッ!」と鹿の鳴き声がこだまする。
この晩は8頭の鹿を目視で確認。内一頭とはしばらく並走した。
国道121号は山間道路の割に意外と街灯が多いと思う。
真っ暗闇を進むと圧迫されるような、何とも言えない感覚があって面白い。
ただし、あまり長いとストレスになる。
●午前1時、福島県に入る
日付変わって午前1時、南会津に入った。
ここから先はダウンヒル。安全に行こう。
夜が白んできたのでダム湖で休憩
露光をかなりオーバーにしているので実風景はもっと暗い。
●会津若松で朝を迎える
自分史上、一番カッコよく撮れた鶴ヶ城
モーニングコーヒーは酪王カフェオレ
●会津盆地の朝
昨日に続き快晴、徹夜明けの身体に日差しが染みる
会津若松を少し北上、ソバの畑を緩く登って雄国沼へ向かう。
●雄国沼へ塩川口を登る
雄国沼へのルート、塩川口。
国道じゃないけど酷道。
GPSで標高700mを越えたあたりで通行止め。
うわあ、せっかく500m位登ったのになあ...
せっかくなので、道中にあった巨大なメグスリの木を見ていく。
メグスリノキは、煎じて飲んだり、煎じた汁を目に差して使うらしい。
●雄国沼へテイク2、喜多方口を登る
このまま引き返すのも悔しいので、塩川口から喜多方口を登る
バス乗り場の方に交渉の末、「道はバス優先」の条件で通行許可を得た。
しかし、この狭い道、本当にバスが通れるのか?
カーブとか絶対はみ出るじゃん。
バスの運転手ってスゲー!
道は狭いだけじゃない、カーブの半径も恐ろしくきつい。
大型免許って凄いんだな、とペーパードライバーは思う。
●1回半のヒルクライムで金澤峠に到着
塩川口の登り先で引き返しを喰らったけど、何とか頂上に着いた。
峠から西は会津盆地が良く見える。
峠から東は雄国沼が良く見える。
この湿地帯に広がるニッコウキスゲのため徹夜で走って来た。
そう思うと感慨深い。
●雄国沼のニッコウキスゲを見る
湿地に広がるニッコウキスゲ
木道からキスゲを撮る
クローズアップ
ワイドイメージ
コントラスト
絞り選択ミス
アカサシガメとキスゲ
渋滞する木道
ツアー客と睡魔が来たので1時間くらい歩いて撤収。
快晴と見頃のニッコウキスゲに大満足。
●塩川口へダウンヒル
帰りはバスの邪魔にならないよう、塩川口方面を下る。
喜多方口は酷道だったけど、塩川口も負けていない。
悪い場所でダウンヒルをミスると崖から真っ逆さまだ。
●盆地はうだる暑さ→喜多方駅から輪行
雄国沼を降りて早々、盆地の暑さに参った。
陽射し、気温、湿気、3つそろってこれはヤバイ。
カメラを水平に構えられなくなったので喜多方から輪行を決定。
取り回しを考えてフジX30にして正解だった。
●会津若松で途中下車
会津、喜多方に来たので馬肉とラーメンを食べるべく、馬力本願に寄る。
ここの馬肉ラーメンと馬刺しユッケは文句なくおいしい。
後は輪行なので、昼からビールで堕落。ここでサイクリングを終了した。
●跋文
今回、栃木から福島の雄国沼までニッコウキスゲを見にサイクリングした。
2017年の7月9日、キスゲ群落は見ごろを迎えており、タイミングは丁度よかった。
快晴だったが、主に夜中サイクリングしたため、熱中症を避けることができた。
「夏は夜」、枕草子にある通り、うだるような日中は走る気にならなかった。
再来週の600kmブルべでは、否が応でも走るかもしれない。
来週は暑さに慣れるべく、日中走行も考えておこう。
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