IMG_1146
オンロードとオフロードで蔵王を周遊する



●序文

2020年7月24日、天候晴れ。
宮城、山形にまたがる蔵王山塊を回るサイクリングに出た。
白石から蔵王エコーラインで山形に入り、南蔵王&不忘山林道で宮城に戻る。
最後は福島の飯坂温泉まで行って輪行ゴール。

●経路・行程概説


=============================
  • スタート:JR白石蔵王駅
  • 県道50号~大河原市内
  • 県道115/12号~遠刈田温泉
  • 県道12号(蔵王エコーライン)~上山
  • 県道263号~南蔵王林道入口
  • 南蔵王林道~不忘山林道※→七ヶ宿
  • 県道51/国道112号~七ヶ宿ダム
  • 県道46号~小坂峠(福島県)
  • 県道124号~飯坂温泉
  • ゴール:飯坂温泉駅
  • -------------------------
  • 経路総長:170km
  • 累積登坂:3,075m
  • =============================

    ※通行注意:南蔵王8km&不忘山林道14kmの計22kmは未舗装

    ●行程記録

    ●JR白石蔵王駅スタート

    IMG_1072
    終電の新幹線で白石蔵王まで輪行。
    0時ジャストに駅前を出発。


    ●宮城側から蔵王エコーラインを登る

    ペースを抑えて2時半に遠刈田温泉街に到着。
    標高1,200m以上で日の出を見るため3時前に大鳥居へ向かった。
    IMG_1078
    IMG_1079
    IMG_1083
    大鳥居を過ぎればエコーラインの本格的な登りが始まる。
    街灯は無いので未明から登るなら強力なライトがいる。


    ●満天の星空@滝見台

    IMG_1086
    IMG_1091
    エコーライン序盤は木々に覆われるが、滝見台まで登ると頭上の視界が開ける。
    休憩を兼ねて長時間露光で星空を撮る。
    しかし赤道儀が無いので尽くブレた感じの写真になるな...


    ●仙台平野に広がる雲海と日の出

    賽河原の辺りで、仙台平野を覆う雲海が明るくなってきた。
    IMG_1112
    IMG_1113
    既に雲の上だが登坂中なら半袖でも十分な気温。

    IMG_1123
    IMG_1163
    雲海が出ていると日の出の時刻も修正が要るな。

    IMG_1165
    IMG_1167
    見事な日の出。これで体内時計がリセットされる。


    ●駒草平~大黒天

    IMG_1191
    IMG_1183
    駒草平のコマクサ。ロープで保護された領域に点々と生えている。

    IMG_1195
    IMG_1196
    大黒天を越えればエコーラインの終わりは近い。


    ●快晴のエコーライン頂上。山形側へ下る

    大鳥居から2時間45分かけてエコーライン頂上に到着。
    IMG_1198
    IMG_1212
    IMG_1219
    朝飯前に一山こえたが、今日のメインは南蔵王・不忘山林道。
    30分くらい休憩して6時に山形方面へダウンヒル。


    ●上山で水分・食料補給

    IMG_1222
    山形側のエコーライン登り口、上山まで降りてきた。
    ここでボトルが割れていることに気付く。

    IMG_1230
    ボトルに入ったクラック。蔵王~上山の気圧差で発覚して感心した。
    1Lの大容量ボトル、5年以上使ったがさすがに寿命か。

    IMG_1229
    これから先、約22kmの林道+無補給区間があるのでペットボトルを取り付け。
    アラヤのボトルケージはペット併用でよかった。(干渉するので1本だけだが...)
    残り1本はベルクロテープで固定。これで1.2L確保。

    IMG_1223
    水が手に入ったところで上山を出発。


    ●県道263号の終点にある南蔵王林道へ行く

    南蔵王林道は県道263号の終端から宮城県境に至る林道。
    国道13号から県道263号に乗り換えて、ひたすら進む。
    IMG_1231
    IMG_1232
    気温は30℃に達しないくらいだが、陽射しがあるときつい。

    IMG_1233
    自販機にいたアマガエル。
    表面がセミグロスな感じだが水分足りてるのか?

    IMG_1239
    県道236号は進むにつれて民家・自販機が少なくなって傾斜が出てくる。


    ●南蔵王林道:序盤は渓流沿いで比較的楽

    県道263号の終点から始まる林道起点。
    IMG_1242
    IMG_1244
    通行注意のみで通り抜けには全く問題なし('20/7/24)。
    タイヤ気圧3barにして出発。

    IMG_1248
    IMG_1250
    序盤は渓流沿いで気持ちの良い道が続く。
    傾斜はあれど県道263の勾配に比べれば楽に感じた。

    IMG_1255
    序盤から中盤までは、まともに走れたな。

    ●南蔵王林道:林業の伐採地

    IMG_1257
    IMG_1259
    IMG_1261
    ある程度進むと林業の伐採作業地に出る。
    この伐採地を越えた先から道は走りづらくなった。

    ●南蔵王林道:終盤はふかふかな砂利に足をとられる

    伐採地を越えたあたりで道の地盤というか、砂利の感じが変わった。
    IMG_1264
    IMG_1266
    踏み固められてない柔い土に軽い砂利が混じってる感じ。
    ガレではないけどフカフカな砂利にタイヤをとられまくった。
    空気圧を2.5barまで落としたが、ここなら40cは欲しいなと感じた。

    IMG_1267
    道幅は一部崩落があり、軽トラがやっとの場所もあった。

    IMG_1270
    左右から草が生えて緑のトンネル状態。

    IMG_1276
    ここは20mくらい押し歩いた場所。
    写真では何という事の無い道だが、何度走り出してもスタックで進まなかった。
    トラクションに注意するとか以前に蟻地獄のようにタイヤが沈んでどうにもならなかった。


    ●南蔵王林道頂上:ここから先は不忘山林道

    IMG_1279
    終盤は担ぐ&押したけど、南蔵王林道を登ったので頂上で一服。
    約8kmで長くはないけど、中盤以降の軟弱地質はいやらしいと感じた。
    ここから先、宮城側に続く道は不忘山林道になる。


    ●不忘山林道:色んな路面があって面白い

    不忘山林道は南蔵王林道よりも荒れた場所もあれば整備された場所もある。
    IMG_1281
    IMG_1282
    頂上付近は結構ガレてるし荒れてる。

    IMG_1287
    IMG_1289
    ある程度下ると林業作業用の道になる。
    邪魔しないように通ろう。

    IMG_1303
    IMG_1292
    IMG_1306
    IMG_1329
    IMG_1333
    IMG_1336
    IMG_1337
    七ヶ宿の硯石まで行けば不忘山林道は終わり。
    枝葉・ガレ・砂利・ヌタ場を含むダウンヒルは面白かった。
    次は不忘山林道を登ってみよう。


    ●七ヶ宿から小坂峠を越えて福島へ

    不忘山林道で七ヶ宿に出て、そこから先は舗装路で福島へ向かった。
    IMG_1343
    IMG_1347
    七ヶ宿の牧草地とヤギ

    IMG_1359
    IMG_1352
    福島市街を一望する小坂峠。
    小坂というが、エコーライン&南蔵王からの峠は結構きつかった。


    ●飯坂温泉に入ってサイクリング終了

    IMG_1362
    IMG_1364
    最後は福島の国見から飯坂温泉まで行った。
    鯖湖湯を出ると雨。体力もなくなったので輪行で帰ることにした。


    ●跋文

    IMG_1152
    今回の蔵王周遊サイクリングは県道12号のオンロードで宮城→山形へ入り、
    南蔵王・不忘山林道のオフロードで山形→宮城に戻り、最後は福島へ行った。
    蔵王山塊はオンでもオフでも楽しめると知った。
    次は不忘山林道を登りに行こう。