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甲斐善光寺、信濃善光寺、元善光寺を辿るサイクリング



●序文

2020年3月21~22日、天候晴れ。
山梨・長野・飯田にある3つの善光寺を巡るサイクリングに出た。
善光寺というと長野市にあるのが有名だが、同じ名の寺は各地に存在する。

長野の善光寺は何度か行ったが、他の善光寺は行ったことがなかった。
仏教は”縁”≒因果関係の考えがあるので、善光寺の歴史をwikiで読んだ上、
長野善光寺に関連があると思われる甲斐と飯田の善光寺を回ってみた。

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●本尊に一光三尊阿弥陀如来を祀る善光寺

自分が調べてみた限りで、長野善光寺に大きく関わる善光寺は下記3つ。
本尊の阿弥陀如来が引っ越すたびに増えたようだ。

①飯田市の元善光寺

善光寺の本尊は約1400年前、インドから海を渡って持ち込まれたという。
日本に来たものの、仏教反対の勢力により大阪の川に沈められてしまう。
棄てられた仏を本田善光が拾って飯田市で祀ったのが元善光寺だという。

②長野市の信濃善光寺

飯田に落ち着いた本尊が、芋井(長野市)に引っ越したいと言うので、
新築の信濃善光寺が建てられたという。(本尊って喋るのか?)
一般に善光寺と言えばこの信濃善光寺を言う。

③甲府市の甲斐善光寺

戦国時代に突入すると、信濃善光寺は戦火に脅かされるようになった。
川中島の戦から本尊を一時避難させため、甲斐の国に善光寺が建てられた。
戦が終わった後、本尊は再び信濃善光寺に戻ったが今でも本尊らしきものはある。


●経路・行程概説

今回のサイクリングは③甲斐ー②信濃ー①元善光寺の順に巡った。
総距離は約340km、安曇野で1泊する2日コースになった。
さすがにインドの天竺からスタートは厳しい。

1日目:赤=(経路総長:232km、累積登坂:2,425m )
2日目:青=(経路総長:109km、累積登坂:675m)

一日目は金曜日の終電で甲府まで輪行、土曜の未明1時にスタート。
2時に甲斐善光寺、14時過ぎに信濃善光寺、19時に安曇野到着で終了。

二日目は安曇野の宿を7時過ぎにスタート。
14時過ぎに飯田の元善光寺に到着、参拝後に元善光寺駅から輪行ゴールした。

元善光寺の宣伝文句に"(信濃)善光寺だけでは片参り"とあったが、
これで両参り+αを達成できたはずだ。
しかし自分は無宗教なので寺の縁起を巡ったところで何も悟れてない。

原子モデルで有名なボーアは晩年、東洋哲学や仏教に関心を持っていたという。
縁や三千世界のように、仏教の考えは極めて理系的な感じがするが難しくてよくわからない。
とりあえず今回はサイクリングでは善光寺の歴史と筋肉が付いた。
自分にはそれで十分だ。

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