甲斐善光寺、信濃善光寺、元善光寺を辿るサイクリング
●序文
2020年3月21~22日、天候晴れ。山梨・長野・飯田にある3つの善光寺を巡るサイクリングに出た。
本記事は2日目の行程をまとめる。
安曇野~飯田・元善光寺まで109km。
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●経路・行程概説
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- スタート:安曇野
- 国道19号~松本
- 県道19号~塩尻
- 国道153号~飯田・元善光寺
- ゴール:JR元善光寺駅 -------------------------
- 経路総長:109km
- 累積登坂:675m =============================
●行程記録
●わさびの里、安曇野スタート
安曇野の宿を7時過ぎに出発。昨日200km走ったので少し筋肉痛気味だった。
安曇野から松本へ国道19号メインで移動。
南東の風が強く巡行は思うように上がらず。
●松本城で朝食休憩
出発から1時間、8時過ぎに松本城に到着。コンビニでパンを買って朝食兼休憩。
松本城には何回も来ているが、いつも天守開館時間に合わない。
400年物の古城、次は内部を見物に行こう。
●松本城内の梅園
3月中旬、松本城公園の梅林は満開だった。東風吹かば匂いよこせよ梅の花
この日の気圧配置は北西に低&南東に高。進路は南一直線。
直接の向かい風は最悪だが、横風もバランス維持で気をつかう。
風吹くなチャリを労われ低気圧
●松本から塩尻、善知鳥峠を越えて伊那へ
先は80km以上あるので松本市内を後にして塩尻方面に移動。怪しいカエルの像@松本市内
塩尻から緩やかに登って善知鳥峠を越える。
善知鳥(ウトウ)峠は日本海-太平洋の分水嶺。
ここを境に、北へ信濃川、南へ天竜川が各々の海へ下る。
善知鳥峠からダウンヒル。
平地に出ると峠越え前の宿場か、古い町並みが広がっていた。
●国道153号をひたすら南下、東風強い
伊那から飯田の国道153号はひたすら風に耐える修行行程となった。天竜川の右岸にそびえる木曽山脈からの下ろしが凄まじく強い。
設置面積の多い700-32cを履いていても軽く1mは横流しされた。
ディスク+太タイヤは側方面積増えて横風は不利だと悟った。
地表境界層の影響が少ないのか、天竜川の高架橋では身の危険を感じ歩道へ退避。
2つ上の写真と間違い探し
さっき走った高架道路では?と錯覚する国道153号。
風が強くて中々進まないので道が単調に感じられた。
高架道路区間を降りると風は少し穏やかになった。
既に脚は売り切れ状態。
駒ヶ根~松川から飯田まではのんびり移動。
●飯田 元善光寺に到着
14時、最終目的地の飯田元善光寺に到着。昨日の甲府から340km、結構長かったな。
元善光寺、とても良さそう(推定!?)
ぜひ参って来、
ん(運)勢だんだん、今年も良いぜ(語尾が不安定...)
家の皆と自分共々。
人間は多少の語法ミス、文字抜けがあっても補完して理解できる。
異動で英語使う機会増えたが、ラフな英語でもそれなりに伝わる(と思ってる)。
●一度参れよ元善光寺、善光寺だけでは片参り
飯田駅の隣、元善光寺駅から徒歩数分の元善光寺。参詣客は少なくひっそりした佇まい。
元善光寺は座光寺とも呼ばれる。
この寺を開いた本多善光が本尊を臼の上に祀ったら臼が煌々と輝いたという。
本尊の座が光輝いた ことから座光寺と称された。
TRICKの上田教授なら発光現象を科学的()に考えそうだな。
光る臼は地震前におきる発光現象と同様ですね。
地中でプレート圧力を受けた岩石には電荷が蓄えられるんですが、
そこに地震波が加わると電荷が開放されて発光現象が生じるんですよ。
つまり段積み構造で荷重を受けている臼(岩石)には電荷が蓄えられていて、
そこに本尊が置かれた衝撃で電荷が開放、光ったんですよ。
※地震前の発光現象はナショジオのニュースにもなった。
メカニズムはともかく、発光現象は長野でも観察されている。
長野市立博物館 温泉の湧き出しと発光現象
●元善光寺境内
宗教的にタブー?なことを考えてしまったが、境内を散策。鐘楼堂の鬼瓦
芭蕉の句碑「うらやまし浮世の北の山桜」
改めて思うが西行と芭蕉の行動半径は異常(尊敬の意)だな。
卒塔婆の原型、回向柱
卒塔婆プリンタのフォントって梵字(サンスクリット語)選べるのかな?
甲斐善光寺、信濃善光寺と来て三つ目の元善光寺。
本尊の異動先を概ね巡ったのでここでサイクリング終了。
お土産に魔除けの札を買って元善光寺を後にした。
●JR元善光寺駅から輪行で帰宅
2日がかりとは言え、300km以上走って疲れたので残りは輪行。無人駅の元善光寺駅
上諏訪まで鈍行で2時間強、中央線特急で2時間、長い乗り鉄タイムとなった。
長野の飯田から東京へのアクセスは直線で結べないから時間がかかるな。
●跋文
前日に続く善光寺つながりのサイクリングは元善光寺で完結した。
善光寺の成り立ちについて多少は知識が付いたと思う。
次は海外の仏閣を巡りに行こうかな。
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