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雪の三峯神社へサイクリング



●序文

2020年3月8日、天候雨--->雪--->曇り。
埼玉県は秩父の三峯神社へサイクリングに出た。
オオカミを神の使いとして狛犬に置く珍しい神社。
雲取山の北、標高1,000mに位置する神社。
当日は雪となり銀に染まる神社を参拝できた。

●経路・行程概説


秩父市街から三峯神社を参拝して三峰口から輪行するルート。
一部ミスコースしているので本来は60kmで収まるはず。
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  • スタート:西部秩父駅
  • 国道140号~秩父湖・二瀬ダム
  • 県道278号~三峯神社駐車場
  • 徒歩:三峯神社境内
  • 県道278号~秩父湖・二瀬ダム
  • 国道140号~三峰口
  • ゴール:秩父鉄道・三峰口
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  • 経路総長:65km
  • 累積登坂:960m
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    ●行程記録

    ●西武秩父駅スタート、朝から雨

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    朝7時過ぎ、西武秩父駅を出発。
    上下雨具は用意したが、手袋の防水カバーを忘れた...
    それほど寒くはないので出発するが後に後悔する。


    ●秩父鉄道・荒川沿いに秩父湖へ

    あいにくの天気なので写真を撮りながら黙々と進む。
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    道の駅”あらかわ”で一服休憩。
    山の下ろしか止まると気温が寒く感じられる。
    心なしか雨も重く、みぞれっぽくなってきた。


    ●秩父湖・二瀬ダムで雨--->雪に

    雨に煙る荒川を登ると秩父湖・二瀬ダムに至る。
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    二瀬ダムの巨大アーチ
    ダムの手前でみぞれがはっきり雪に変わった。

    この先、三峯神社は標高1,000m、天気は雪。
    自転車はスリックタイヤ25cのロード。
    この装備で大丈夫か?引き返すか?
    ・現在地の標高550m、気温3℃。
    ・三峯神社の予想は3℃-(0.6℃/100m)*500m=0℃。
    ・過去3日は晴天続き、路面凍結の虞は低い。
    やっぱり行ける、ヤバそうなら引き返せばいい。


    ●秩父街道雪景色を行く

    雪と霧で煙る秩父の山々。雪がしんしんと降る静かな登り。
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    銀世界に変わる県道278号
    予想以上の降雪で視界が悪いがすぐに融解。
    帰りも路面は心配なさそうだ。時速10kmなら25Cでもグリップする。

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    三峯神社駐車場に到着。
    自動車・自動二輪は有料だが自転車は無料だった。


    ●秩父三峯神社を参拝する

    三つ連なる変わった鳥居を越えれば三峯神社境内。
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    境内の中も銀世界になっていた。
    寒さのおかげか空気が澄んでいるように感じられる。


    ●三峯神社・随身門

    朱塗りの柱が印象的な随身門をくぐる。
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    狛犬はオオカミ
    田畑を荒らす猪を撃退する利益から神の使いに昇格した。


    ●三峯神社・拝殿

    祭神はイザナギ&イザナミの三峯神社。
    山の奥深くにあるが装飾がベルビアカラーで驚いた。
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    三峯は雲取山・白岩山・妙法嶽の三峯に由来するらしい。
    境内入り口の3連鳥居はそれを意味しているのだろうか。


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    雪が舞う境内の神楽殿

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    朱塗りの彫り物、大陸系の雰囲気だ。


    ●遙拝殿から銀世界を一望

    境内から下界を見下ろせるという遙拝殿に向かう。
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    雪と雲が広がる水墨画のような世界。
    こういうの見ると雪も悪い天気じゃないなと思う。
    境内をあらかた見て回ったので下界に降りる。


    降りる前に、境内で体が冷えたので神社入り口の茶店で休憩。
    自転車で来たというと濡れた雨具と手袋をストーブで乾かしてもらえた。
    椎茸うどん+シャクシナご飯のセットで自分も暖機。
    茶店・大島屋の店員さんに感謝。


    ●三峯神社から超低速ダウンヒル

    身体の保温ができたところで三峰口駅まで降りる。
    路面は基本ウェット、一部シャーベット。下りはMax15km/hに設定。
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    秩父湖へ下るにつれて雪雲がきれいに消えて感動した。
    しかしドライ路面になってもリアが横滑りするような感じになった。
    ハンドルを切ってもリアが追従しないような奇妙な感覚。なんだこれは?
    もう三峰口駅は近いから輪行の時に調べようと気にせず進んだ。


    ●三峰口駅から輪行ゴール

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    秩父鉄道の終端駅、三峰口に無事到着。
    レトロで可愛らしい駅舎。今日はここから輪行で東京へ帰宅。
    輪行時に驚愕の事実を知った。


    ●跋文

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    今回は雨の秩父市街から雪の中の三峯神社を経て三峰口までサイクリングした。
    朝方は雨で気分が乗らなかったが、三峯神社への道中で雪に変わり銀世界を楽しめた。
    三峯神社は山深い場所にあるのに装飾が絢爛で驚いた。
    次は秩父三社を巡るサイクリングか、三峯由来の三峰(雲取・白岩・妙法)を登山してみよう。


    雪の中の涙のように、終わりの時が来た

    自分のクロモリロードは仙台でフルオーダーした”まつもとサイクル”のアムーナ。
    昨日から異様に調子が悪かったが、後輪を外して原因が分かった。
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    ディレーラー側のチェーンステーが完全破断していた。
    リア変速の不調、舵が狂ったホイールローダのような挙動はこのせいだった。
    昨日の不調から約100km、片側のステーでよく耐えたな。
    そして今日が雪でマジで良かったなと鳥肌立った。
    晴れだったらダウンヒルで乗り手ごと確実にふっ飛ばしていただろう。

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    8年近い、一番長い付き合いになる自転車とのお別れだが、
    不思議と悲しさはなくサッパリした別れにただただ感動した。
    東北地方をメインに少なくとも5万km以上、苦楽含めて色々な景色を見てきた。
    松本さん、素晴らしいフレームをありがとうございました!

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    All those moments will be lost in time, like tears in snow....
    time to break ...