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能登半島を自転車で周遊する。



●序文

2019年11月16~18日、天候雨&曇&晴れ。
石川県の能登半島へサイクリングに出た。
金沢から時計周りに七尾まで約300km。
3日間かけてのんびり回った。

・能登半島サイクリング~1/3~
・能登半島サイクリング~2/3~
・能登半島サイクリング~3/3~

本記事では2日目、大沢~宇出津までの行程をまとめる。

●経路・行程概説



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  • スタート:大沢
  • 県道38号~輪島
  • 国道249号~大谷
  • 県道28号~狼煙
  • 県道28/12号~珠洲
  • 国道249/県道35~宇出津
  • ゴール:宇出津
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  • 経路総長:106km
  • 累積登坂:1195m
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    ●間垣の里 大沢スタート

    昨日止まった大沢の旅館を8時出発。
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    名前通り、桶滝川の沢にある大沢町。
    出発早々、丘越えが待つ。

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    大沢から輪島の道中は登り下りの繰り返し。
    平坦路はほとんどなかった。


    ●輪島の朝市

    大沢から約10km進んで輪島市内に入った。
    輪島は日本三大朝市があるという。
    せっかくなので朝一通りを散策していった。
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    9時を回る朝市通り、結構な人が賑わっていた。
    祭礼日の物々交換を起源として現在も続く露店商の並び。
    塗り物や海産物、輪島の土産物は概ね揃う。

    適当に選んだ露店でフグ一夜干しと赤魚の干物を実家へ送った。
    送り状の扱いがアバウトで不安だったが、翌日には東京に着いていた。
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    自分には炊きたての”えがらまんじゅう”を補充。
    こし餡を餅米で包んだお菓子。
    米がおこわのような食感で噛み応えがある。

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    マジンガーZの像
    作者 永井豪の記念館前にある超合金のロボット。

    ●輪島の街並み

    木張りと瓦屋根が続く輪島の家並み。
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    ゆっくり写真を撮り歩くのも面白い。
    次は雪の降る街並みを撮ってみたい。



    ●白米千枚田の棚田

    輪島から東へ10km弱で千枚田の棚田に至る。
    国道の丘陵から海岸沿いに1004枚の棚田が広がる。
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    ”越中富山は田どころなれど能登は一枚千枚田”
    「白米千枚田オーナー制度」を使うと”マイ田んぼ”がもらえる。
    保全に対する面白い取り組みだ。

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    ”田植えしたのが999枚あとの1枚蓑の下”
    ”置いた上着(蓑)の下に田んぼが隠れてしまう”と民謡が残る。
    細かく区切られた田んぼ、最小面積は0.2平方メートル。


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    棚田を1時間くらい見物後、国道249号沿岸沿いにリスタート。


    ●奥能登名物 揚げ浜式製塩

    国道249号で珠洲市に入ると”揚げ浜の塩”の製造所があった。
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    塩を作る ~屋外編~ 海水汲からカンスイ作り

    揚げ浜塩は海水汲みから始まる。
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    汲んだ海水は打桶で塩田に撒いて天日干しする。
    塩を凝縮させた砂に海水を通して高濃度の塩水(カンスイ)を得る。

    塩を作る ~屋内編~ 焚き上げから完成まで

    屋外で作ったカンスイを大釜で(煮る)→(濾過)→(煮る)→(ニガリ取り)する。
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    不純物を取り除けば揚げ浜塩の完成!
    地道な労働は綺麗な結晶になる。

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    手の込んだ製法で得られる揚げ浜塩。
    食卓塩と違って塩辛くなくマイルドな味。
    酒のアテに一本買った。


    ●狼煙まで海風(横風)の街道を行く

    狼煙までの国道249号は強い横風に悩まされた。
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    景色は"THE 日本海"という風情で文句ない。
    写真で見返すと絶景続きだが、海風は厳しかった...

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    狼煙の手前、椿展望台の道中は少し登りが続いた。
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    8~10%くらいの坂を2km弱登ると椿展望台に至る。
    午後になると天気は少し下り坂。


    ●能登の最先端、狼煙

    14時過ぎ、能登半島の突端”狼煙”に到着。
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    道の駅に自転車を置いて、禄剛埼灯台まで歩く。

    ●禄剛埼灯台と日本列島の中心

    能登最先端に位置する禄剛埼灯台。
    ペンキ塗り替え作業中だった。
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    灯台公園にある”日本列島ここが中心”のモニュメント。
    中心というより重心ポイントというのが正しいのでは?

    陽が傾き始めたので灯台見物後、すぐに再スタート。

    ●廃線残る道の駅”すずなり”

    狼煙から沿岸沿いに珠洲市内まで移動。
    急に寒くなったので道の駅”すずなり”で一旦休憩。
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    道の駅の裏手に回ると駅のホームがあった。
    2005年まで”のと鉄道”が運行していたという。

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    数十メートルだけ残る鉄道。
    思えば輪島にもシベリアにつながる廃線があったな。
    過去20年で能登半島の鉄道網はかなり変わったようだ。


    ●ゴールの宇出津まで

    日没が迫ったので珠洲市街~宇出津は淡々と進んだ。
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    陽が暮れて17時過ぎ、宇出津に到着。
    食堂で焼きそばと餃子を食べて宿へ直行。
    宇出津は静かな町で夜はゆっくり眠れた。


    ●跋文

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    能登半島周遊の2日目。
    大沢から狼煙を経て宇出津まで約100km。
    輪島の朝市、千枚田の棚田、珠洲の塩工場を見て回った。
    珠洲の廃線駅を見て、かつての鉄道網発達ぶりに感動した。
    電車は乗れるうちに乗っておこう。

    ・能登半島サイクリング~1/3~
    ・能登半島サイクリング~2/3~
    ・能登半島サイクリング~3/3~