隠岐諸島、島後一周のサイクリング。
●序文
2019年5月5日、天候快晴。島根県の隠岐諸島、島後一周サイクリングをした。
3つの小島から成る島前に対して島後は隠岐最大の島。
一周は約80kmなので1日がかりのサイクリングにうってつけ。
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●経路・行程概説
GPSデータは取ってないが、距離80kmくらい、累積標高1,800mくらい。
参考サイト:しまねサイクリングNavi
●行程記録
前日の晩に島前の知夫里島から島後に内航船&フェリーで移動した。塩浜海水浴場の東屋ベンチで日の出まで就寝。
●塩浜海水浴場を出発
海開き前、誰もいない海水浴場で6時くらいに起床。出発準備をしてると旅装備のラレーに乗った人がこちらに来た。
自転車装備について色々談笑、そして昨日一周したからと島後一周の地図を貰った。
サイクリングしてるとRPGのイベント的なことが起きて面白い。
初めてのツーリング、北海道では北を目指していく内に手袋・雨具が充実していった。
最後は宗谷で日本縦断を終えた人からヘルメットを貰い、脱ノーヘルのきっかけになった。
(最北の兜は割れるまで使った)
●西郷港から時計回りで一周開始
西郷港のコインロッカーにリアバッグを預けて80kmのサイクリングを開始。今日も良く晴れそうだ。
5月の隠岐は未明~早朝が肌寒いくらいで日中は適度な気温。
隠岐の海はとても澄んでいる。
海藻の影には魚がうようよといる。釣り人が多いのも納得。
●隠岐の島の牛突き
牛突きの起源は800年ほど前、クーデターに失敗して落ち込んでいる後鳥羽上皇が島に赴任してきた。
上皇を元気づけるためのイベントとして牛突きが始まったという。
今日は牛突きを見ないのでモニュメントとマンホールを記念撮影。
●屋那の松原~舟の長屋
島の南部・西側の屋那の松原。写真を撮り忘れたが若狭から着た神様が松を植えたという場所。
松原の手前には漁船の小屋が軒を連ねる。
●島後の西側、那久~福浦
那久岬と灯台。
帰りのフェリーの時間を考えて灯台までは歩いてない。
福浦の素掘り?トンネル
この先通行止めの看板があったので通り抜けはせずに戻った。
たぶん小径車で行く路面状況ではないな。
●水若酢神社
水が尽きたのスーパーマーケットのある内陸の町へ移動。対面に立派な神社があったので寄り道。
案内板の由緒は複雑でよく分からなかったが、
古墳らしきものがあったので千年以上前から何らかのものはあったのだろう。
結局よくわからない...
●島後の最北端、白島展望台
北端にある展望台、手前の登りがきつかったが眺めはダイナミック。上の写真、手前の黒っぽい岩礁が280万年前の火山岩、
突端に見える白っぽい岩礁が550万年前の火山岩だという。
案内板によると、白島海岸は周辺は西側ほど波が荒く、岩礁は滑らかに削られている。
一方、波が弱い東側はゴツい火山岩っぽい岩礁が侵食されずに残ったという。
その特徴はグーグルマップでも確認できる。海流で地形の成り立ちを見るのも面白いな。
●水木しげるの像@中村
境港出身の漫画家、水木しげるの像。青年時代の水木しげる、職工として松下電器に入るも即行でクビになったという。
現場監督「あんた、やめてもいいよ」自分事なのに他人事のようなやりとり、マイペースは重要だ。
水木青年「あっ、やめるんですか、早かったですなぁ」コミック昭和史
●隠岐の島、布施の浄土ヶ浦
最後に寄った観光地は島後の東北にある浄土ヶ浦。地名の由来は食事シーンだけど食事中にするような話ではない。
昔、京都に住む一休和尚がこの地の漁師、嶋右衛門を訪ねた時のこと、
夕食で鯛の刺身を食べた一休和尚が海水を入れたタライに鯛を吐き出した。
すると、鯛が生き返り泳ぎ出したという。
それを見た漁師の嶋右衛門、同じように食った鯛を吐き出す。
すると、金の台座に乗った三尊(弥陀・観音・勢至)が現れた!
さすがの一休和尚も驚き、歌を詠んで去ったという。
釣りに出て 身は三峰島の 破れ衣 布施来てみれば 浄土なるらむ
一休和尚が詠んだ歌から、浄土ヶ浦と名がついたらしい。
●残りは淡々と西郷港へ向かう
見たい名所を見たので残りは西郷港へ向かうだけ。何気ない海岸だけでも絶景。
●西郷港ゴール、フェリーで本土へ帰る
昼過ぎ、西郷港へ帰着。輪行準備して遅めの昼食を取った。帰りのフェリー、デッキの隅に座って昼寝。
夕方、本土の七類港に到着。
本土に戻ってコンビニが普通にある便利さに感動した。
●跋文
この日は隠岐諸島で一番大きな島後をサイクリングで一周した。
フェリー時間の都合で内陸にはほとんど入ってないが、沿岸だけでも十分楽しめた。
アップダウンはそこそこあるが、その分だけ見える景色に変化がある。
隠岐諸島はジオパーク的にも歴史的にも面白い。
自転車の場合、隠岐の各島で言えるが本土に比べると補給は不便。
24時間営業のようなコンビニは無いので食べ物の補給には注意が必要と感じた。
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