隠岐諸島、島前の西ノ島を行く
●序文
2019年5月3日、天候晴れ。島根の隠岐諸島、西ノ島をサイクリングした。
コンパクトな島には坂と絶景が凝縮されていた。
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●経路・行程概説
経路総長:63km
・スタート:耳浦キャンプ場
・焼火神社~由比~国賀海岸
・ゴール:別府港
●行程記録
前日、本土から西ノ島までフェリーで移動した。昨晩の宿は耳浦キャンプ場の東屋ベンチ。
ツェルトを張るのが億劫だったのでベンチに直寝した。
●耳浦海岸キャンプ場を出発
朝6時ごろ、襟元からムカデ が出てきて起床。
お互いビビったが咬んだり踏んだりはなく平和に解決。
これ以外に住んでいないよな?と確認した後、6時半スタート。
耳浦から県道319号で早朝の町を抜ける。
●苔むす県道?を行く
まずは西ノ島の東側南部、焼火神社へ向かった。道は細く、鮮やかな苔と花が生している。
焼火神社の標高は300mほど。
焼火山(452m)の中腹に位置する。
●焼火(たくひ)神社
航海安全の神として信仰される焼火神社。大昔の、海に灯った火が山の巌に入ってきたという。
そこに仏像っぽい物が見つかり祀ったのが縁起らしい。
岩壁にめり込むように本殿が建てられている。
海に火が灯ったというのは海中火山かな?
※焼火神社HPリンク
●スルメ大明神?隠岐国一宮 由良比女神社
焼火神社の次は島の中央南部、由良比女神社に向かった。由良地区の漁港。ここらはイカが豊漁らしい。
「イカを獲って人生変わりました」的な話が多く残っている。
リンク_成功者の声
「イカを拾って田畑を買いました!」
昭和3年、住民2名
「イカを元手に事業を起こしました!」
昭和20年、警察官
「皆で1万6千匹のイカを拾いました!」
昭和43年、警察署長・署員・地元民
「Splat〇〇n2が一千万本売れました!」
令和元年、某天堂
人生を変えるスルメ大明神に祈る
恐ろしいまでにイカを寄せる由良比女神社。地元では「スルメ大明神」として崇敬を集めてるとか。
某天堂のSplat〇〇nに大物として出てきそうなネーミング...
フォレストガンプばりの成功体験が残る神社。
しかし、それに肖るのは難しくなったようだ。
近年は湾の埋立て&防波堤の影響でイカは減少しているという。
自然相手の仕事は難しい。
●海沿いでもアップダウン続く西ノ島
由比を出た後は、起伏の多い島の西岸をゆったり回った。5月だけどカラッとした陽気は夏のよう。
山陽地方のように明るい陽射しと海。
けれども瀬戸内海と違う外洋の空気。
●坂に先にある展望地で休憩
島の突端にある展望小屋。展望地までの道のり。
島の東側が良く見える。
●牛が闊歩する西ノ島
西ノ島は(道路を含めて)牛が放牧されている。海風に乗って牧場の空気が漂う。
道の上、道の脇、至る所に牛がいる。
大人しいけど角があるので近寄るのは危険か。
牛に付いた虫をついばむカラス。
ついばみ方が下手だと尻尾のムチがとぶ。
牛は烏浴、カラスは蟻浴。弱い者が更に弱い者を食べる。
●名勝、隠岐国賀海岸を歩く
島の西部、やや上側にある国賀海岸。通天橋、摩天崖など、西ノ島きっての絶景が続く。
駐車場から遊歩道を歩いてみた。
●国賀神社から通天橋へ
遊歩道入り口にある国賀神社。スタートは海抜ゼロだ。
崖に開いた洞門、通天橋
カヤックで遊ぶのも楽しそうだ。
●通天橋から海抜275mの摩天崖へ
遊歩道はこのくらいの傾斜を巻きながら登る。
高い所からの眺めは最高。
ギア比0.8くらいのMTBで走れれば更に最高。
●キャッチャー・イン・ザ 摩天崖
とにかくね、隠岐にはね、広い牧草地や何かがあってさ、そこで牛たちがみんな草を食んでいるとこが見えるんだよ。
そしてあたりには誰もいない、誰もって人間はだよ、僕の他にはね。
で、僕は危ない崖の淵に立ってるんだ。
僕のやる仕事はね、牛が崖から転がり落ちそうになったら、
その牛をつかまえることなんだ。
つまり、牛たちは草を食んでるときにどこを歩くかなんて見やしないだろう。
そんな時、さっさと飛び出していってその牛をつかまえなきゃならないんだ。
一日中、それだけをやればいいんだな。
摩天崖のつかまえ役、そういった仕事に就きたいんだよ。
馬鹿げていることは知っているけどさ。
※ライ麦畑でつかまえて 野崎孝 訳を適当に改変
文句なしの絶景が広がる国賀海岸。
ここに暮らせるなら暮らしたい。
●ローソク岩に(インチキで)火を灯す
遊歩道入り口から見えるローソク岩。没する日が被るとローソクのように見えるというが今は日中だ。
Lightroomで灯すローソク岩。(Adobe最強)
今や画像処理で写真は見せたいように変えられる。
To you everything that's happening in the world appears phony
●馬の放牧地帯を行く
国賀海岸から別府港に向かう道中、馬の放牧地帯を越えた。ヒトより馬の方が多い。
●牛馬で渋滞する道路
牛と同じく、道路含めて放たれている馬。草は無いのに道路に佇む牛馬で渋滞が発生していた。
何とも長閑な風景
東京の渋滞と違ってストレスを感じさせない渋滞。
燃料補給する馬
牛馬は軽車両に該当するが、国内の道路を乗馬する人は見たことがない。
●道路の継ぎ目?深く大きいギャップ
隠岐、特に島前の道路には大き目のギャップが頻出する。何のためのギャップか分からないが、チャリで突っ込むのは危険。
ブラインドカーブの先に現れたりするので、下りで調子に乗れない。
●日暮れ時、西ノ島 別府港から中ノ島へ渡る
別府港まで戻って西ノ島サイクリングは終了。翌日走る中ノ島へ内航船で渡った。
小型の内航船は海面が近いためか、意外に早く感じる。
座る場所によるけど、波しぶきが結構かかる。
●中ノ島に上陸
島の商店で弁当を買って明屋海岸のキャンプ場に泊まった。
●跋文
隠岐諸島の最初に回った西ノ島。
島内全域に広がる坂と絶景に大満足した。
牛馬が放牧されている緩い雰囲気は本土にない。
もう一度行こう。
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コメント
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①PENTAX KP
②DA 20-40mmF2.8-4ED
③DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM
④DA FISH-EYE10-17mmF3.5-4.5ED
2020/3以降はほとんどCanon Powershot G9x ii を使用してます。
2021以降は①+③+RICOH GR iii x(又は GR iii)の組み合わせに以降しつつあります。