朝来の竹田城址から、美作の宮本武蔵までサイクリング。
●序文
2019年4月30日、天候曇~雨。兵庫県の朝来から岡山の美作へサイクリングに出た。
目当ては2つ、一つは兵庫の朝来にある竹田城址。
室町築城の竹田城は、しばしば城下が雲海に覆われることで有名。
二つ目は岡山の美作にある宮本武蔵駅。
真偽は定かでないが、美作には武蔵の生家と墓がある。
●経路・行程概説
※地図クリックでルートラボ(2020/3までリンク有効)
地点 | 距離 | 経路 | 備考 |
---|---|---|---|
和田山駅 | 0km | 県道104号 | スタート |
竹田城址 | 8km | 国道312 | --- |
神子畑 | 28km | 国道429号 | --- |
宮本武蔵 | 100km | 国道373号 | --- |
智頭駅 | 125km | <輪行> | ゴール |
総距離125km,累積登坂1,820m
●行程記録
●兵庫県、和田山スタート
7時半、和田山駅前を出発。竹田城址まで播但線沿いに10km弱を進む。
城跡は雲に覆われてそうだ。
●竹田駅前から竹田城址へ登る(徒歩)
竹田駅に到着後、駐輪場に自転車を止めて城址まで歩く。今回は駅裏登山道を登って表米神社を下るコースにした。
駅裏登山道の入り口
初っ端から結構な傾斜。
この辺りまでなら自転車の方が良いな。
中盤以降はMTBが必要なトレイル+階段。
石切り場から岩を担いで登った強力はすごい。
30分くらいで竹田城址の入り口に到着。
●雲の中の竹田城址を歩く
あいにくの曇りだが、竹田城址は雲とセットの方が雰囲気が出る。竹田城址は標高350mくらい。
雲のせいか、自転車を置いてきた下界が意外に遠く見える。
城内を歩く
雲の中なので雨を気にしてはいけない
ツーリングマップルでは”日本のマチュピチュ”とあったが、
雲に覆われていればそうも見えなくもない。
城下が雲に覆われやすい城、
セキュリティ的に隙が多いのでは?
竹田城は約600年前に築城され約400年前に落城したという。
跡地とは言え、ここまで山の中に残っているのもすごい。
一通り城内を見回った後、表米神社を経由して下界に戻った。
竹田駅で一服してサイクリングを再開。
●朝来から鉱山地区、神子畑川沿いを進む
朝来から国道429号を西へ行くと神子畑地区へ至る。この辺りは明治時代、銀の鉱脈で開発が進められたという。
神子畑鋳鉄橋
鉄橋としては日本で三番目らしい。
かつては鉱石の運搬に使用されたとか。
神子畑選鉱所跡地
神子畑鉱山から北西に離れた明延鉱山で採掘された鉱石を選鉱した。
現在の朝来~養父市には4つの鉱山があったという。
今は枯れたが日本にも資源はあった。
斜面にそびえる選鉱所跡
現役時代は24時間稼働、東洋一の規模だったという。
夜中でも灯りが消えないため不夜城と称されたらしい。
●国道429号で岡山の美作へ
神子畑から先は国道429号で岡山へと進む。
酷道っぽい道もあったり雨もあったので淡々と移動。
●宮本武蔵(吉川英治ver.)の生誕地
本日の目的地、二つ目は岡山の美作にある宮本武蔵。五輪書(本人談)では「播磨国(兵庫)」が武蔵の出生地だが、
吉川英治や井上雄彦の武蔵は「美作国(岡山)」が出生地。
天下無双は物語の数だけ存在する。
吉川英治の文学碑。
太平洋戦争前、新聞の連載小説だった「宮本武蔵」。
今は青空文庫で全文が読める。
(吉川英治作品リンク)
吉川英治の小説をベースに井上雄彦が描いたのが「バガボンド」。
稲作をマスターした武蔵から連載が中々進まない。
●宮本武蔵神社
宮本武蔵生家の近くには武蔵神社があった。神社にかけられた絵馬は試合必勝祈願がほとんど。
生涯無敗をまつる神社らしい。
●武蔵の墓、賢正院玄信二天居士
境内裏に武蔵の墓があった。
武蔵塚は九州熊本にもある。
分骨であれ何であれ、ここまで来たらここに武蔵が埋まっていると思おう。
●二天流の発祥?讃甘神社
讃甘神社(さものじんじゃ)と読むらしい。
案内板によると、武蔵は宮司が太鼓をたたく様を見て二刀流を編み出したという。
讃甘神社を参拝して美作の観光は終わり。
宮本武蔵に関わる場所は数多くあるので全て回るのも面白いだろう。
次は熊本の霊巌洞に行こう。
●美作から鳥取へ出発、雨本降り
宮本武蔵を観光後、鳥取方面へ国道373号で北上した。しかし、昨日と同じく目的地を後にしたとたん雨が本降りになった...
●智頭駅から輪行で鳥取へ
ブレーキシューの予備を忘れたので智頭駅から鳥取市まで輪行決定。
電車の待ち時間50分、移動も1時間弱。
これなら自走の方が早かったな。
●跋文
今回は兵庫の朝来から岡山の美作を経て鳥取の智頭までサイクリング。
終日曇~雨だったが竹田城址や宮本武蔵駅周辺を歩き回れたので満足。
宮本武蔵に関わる場所は西日本に広く存在すると知った。
今度は兵庫→京都→下関→熊本→小倉の順にサイクリングしよう。
対:有馬喜兵衛→対:吉岡一門→対:小次郎→霊巌洞→小倉碑文の順。
考えるだけで楽しくなってきた。
とりあえず五輪書を読んで予習しよう。
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