軽量ホイールの鉄板。シマノ、デュラエースC24。
●序文
峠越えサイクリングに適したホイールが欲しくなり、欲求を満たす軽量ホイールを購入した。
選定したのは軽量ホイールの鉄板、シマノC24。
結果、ますます峠越えが好きになった。
●シマノC24選定経緯
まず自転車との付き合い方を考える。- サイクリングとブルべだけでレースは出ない
- 好きな地形=山岳、嫌いな地形=平坦
- 年間走行距離8,000~1万km
上記3点に適したホイールを考えると
- クリンチャーアルミリム:普段使いできる頑丈さが欲しい
- 登坂性を重視:サイクリングに峠越えは欠かせないと思う
- 価格10万円前後=(1,000円/100km)×(10,000km/年)※
※千円のレンタル自転車で100km走る想定だと約1年でペイ可。
これらを満たす、自分好みのホイールは以下3つ。
- シマノ デュラエース C24 9100
- カンパニョーロ ニュートロン ウルトラ
- マビック キシリウム プロ エグザリット
シマノは性能、構造面で文句なし。パーツ供給性も安心。
カンパはラチェットスプリングの破損が不安。
マビックのエグリザットは魅力だがシューが専用かつ高価。
結果として選んだのは質実剛健のシマノC24
以下、C24の諸表・外観・所感をまとめる。
●カタログスペック
【価格目安】
100,000~160,000円
【フロント】
16H-618g
【リア】
20H-835g
【前後重量】
1,453g
【リム】
アルミ、カーボンラミネート
【デザイン】
機能美
●外観:アルミ&カーボンラミネートのリム
リムの外周部分、ブレーキシュー当り面はアルミ。
外周より内側部分はカーボン繊維をラミネートして軽量化。
テンションのかかるスポーク部分は強化されている。
ラミネート部はフカヒレ状のカーボン繊維がうっすら見える。
●外観:前輪ハブ
流行りの?ワイドフランジ。
極限まで削いだ肉抜きの造形に感動した。
カラーリングは左右に向かってグレーからブラックに変わる。
●外観:後輪ハブ
チタン製のフリーボディらしい。
ラチェット音はシマノらしく大人しい。
11s全盛の時代だが、10s用のスペーサも付属品で付いてくる。
●使用所感(主観と思い込み含む)
×所有欲は満たせない、それがデュラエース
ここ数年のメインはシマノWH-RS330(2,050g)だった。頼もしい屈強さゆえ愛用していたが、いわゆる鉄下駄。
ワクワクしながら、配達の段ボールを開けて、
c24と初めて対面した時、「うわぁ!・・・地味。」
写真通りだと悟った。
いざホイール交換の際、RS330とC24を持ち比べたが、
「持つだけじゃ、重さの違い分からんな...」
自分の鈍感さに落胆した。(前後セットで600gも差がある)
ホイール交換して乗り出す直前まで、
「コレに10万円の価値があるのか?」
所有する喜びは全く感じられなかった。
◎乗り回して感じる、さすがデュラエース
気を取り直して交換、漕ぎだしてみると、「確かに軽い、そして惰性ですごく進む!」
見た目の不満が一瞬で消えた。
●登坂の快適さは伊達じゃない
「気持ち悪いぐらいにスルスル登る!」いや、実際気持ち悪いというより心地いいんだけど、
鉄下駄のRS330と比べて違和感がありすぎる。
シッティングで一定のペースを維持するもよし、
ダンシングで加速するにも小気味よく反応する。
山岳・峠・丘陵好きに拍車がかかる素敵なホイール。
●ローハイト&剛性感のバランスが良い
C24というローハイト、横剛性が不安だったが、激しいダンシングしても撓む感じはほとんどない。
急制動ブレーキもしっかり受けてくれる。
もっとキビキビ動くホイールもあるだろうけど、
長距離サイクリングの疲労・快適性を考えるとちょうど良い。
サイクリングでは十分な剛性、そして快適な乗り心地
●地味だからこそ気兼ねなく使える
アルミゆえ、ダウンヒルのリム過熱を気にする必要がない。所有欲を感じられない地味なデザインゆえに、
輪行で物理的に傷ついても精神的なショックは感じられない。
※ユーザの良心による
●結論
C24の所感についてまとめる。- 登坂性能は文句なし、他の地形もそつなくこなすオールラウンダー
- 乗り心地が良く、あらゆる地形を含むロングライドの疲労軽減に有効
- 所有欲は満たせないので道具と割り切って使い倒すユーザに向く
※注意
この記事の内容は全て個人の感想です。
万人が同じように感じることは有り得ません。
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