東海道を上って藤枝までサイクリング
●序文
一週間前、岩手の飲み屋でご一緒した人から、「静岡はとろろ飯が美味いんだよ。」
という情報をもらったので行くことにした。
しかし、自宅の栃木から静岡は少し遠い。
そこで、実家の浅草をスタートに設定。
以下の2日かけて静岡は藤枝まで東海道を上った。
・1日目:東海道サイクリング 1/2 ~日本橋~府中宿~
・2日目:東海道サイクリング 2/2 ~府中宿~藤枝宿~
●経路概説
1日目は200kmの移動だったので2日目は休養行程。静岡の旧東海道を見物するコース。
【総距離】
30km
【累積標高】
138m
- 静岡市内スタート
- 駿府城見物
- 静岡~丸子宿:国道1号&県道208号
- 丸子宿~宇津谷峠:県道208号
- 宇津谷峠~明治トンネル~藤枝宿:県道208号
- JR藤枝駅ゴール
●府中宿:駿府城を見物
朝9時、静岡市内のスーパー銭湯をチェックアウト。まずは桜の咲いている駿府城を見物していく。
朝から暖かい春の駿府城。
城内の公園には花見客が散見された。
●丸子宿へ行く
駿府城を見物後、国道1号で安倍川を越え丸子宿へ向かう。今回のサイクリングの目的地、丸子の”丁子屋”は近い。
丸子の手前で国道1号から県道208号へ乗り換え。
国道から一転、民家の並ぶ細長い街道に変わる。
●丁子屋で名物とろろ飯を流し込む
10時半、目的の店”丁子屋”に到着。昨日から”とろろ飯”のために東海道を200km上った。
そう思うと感慨深い。
店の開店は11時から。
だが、30分前から案内表に名前が埋まる。
11時来店では確実に並び待ちだろう。
定番のとろろ定食を注文。
おひつに入った麦飯に出汁とろろを掛けて掻っ込む。
しっかり効いた出汁だが上品で自然薯の味がはっきりわかる。
これはうまい。流れるように完食。
自然薯そのものも食べてみる。
大地のようなワイルドな味でうまい。
できれば1本丸かじりとかしてみたい。
歌川広重の画にも残る丸子の”とろろ飯”。
400年も前から日本人の味覚は変わらない。
自然薯は強壮作用があるようで旅人に喜ばれたそうだ。
今日はとろろを食べて宇津谷峠を越える。
●宇津谷峠を行く
丸子宿と岡部宿は宇津谷峠で隔てられている。標高は150mほど、スペック的には山というよりも丘。
宇津谷峠の手前は旧街道の跡が残り、景色を楽しめる。
宇津谷峠は国道1号でトンネル越えできるが、
今日は旧道の明治トンネルを越える。
木造の民家が立ち並ぶ街道。
街道の桜はちょうど満開。
●道隧谷津宇:明治トンネルを越える
明治時代、日本初の有料トンネルとして作られた宇津谷隧道。平成時代は無料で通れる。ゆとり世代万歳。
。るせさじ感を代時が”道隧谷津宇”のき書左←右
「静岡 明治トンネル」をググると「心霊」が出る。
せっかくなので心霊写真を撮ろう。
自分の体が透けていく...
上の写真に2人の人影が見える人は霊感持ちですね。
●岡部宿から藤枝宿へ
宇津谷トンネルでドラキュラ撮影に興じた後、岡部宿へ下る。
岡部にも街道跡地が多かったけど写真はなし。
買えりの電車もあるので藤枝まで移動。
●二つ目の目的地、藤枝宿
今回の東海道サイクリング、最終目的地、藤枝に到着。ここに来た目的は、池波正太郎の小説、藤枝梅安の舞台探訪。
江戸時代、品川で鍼医者を営む藤枝梅安。
裏では悪人の急所に鍼を通し葬る仕掛人として暗躍する。
藤枝市内にある神明神社。
仕掛人の立て札があるというので参拝。
境内をくまなく探すと、立て札があった!
「仕掛人 藤枝梅安 出生地」とある。
影のある人物らしく、堂々と置かない立て札に関心した。
●和菓子屋”おきせ”で土産購入
神明神社を参拝後、道路を挟んだ和菓子屋に寄る。
ここでは藤枝梅安をもじった梅安草庵というお菓子がある。
紫を混ぜた白あんの最中。
実家への土産も含めて四つ購入。
これで今回のサイクリングは全て終了。
●藤枝から輪行ゴール
全ての目的を果たしたので、藤枝から輪行で帰宅。
行きは自転車で鈍行移動。
帰りは新幹線で特急移動。
●跋文
1週間前、岩手の飲み屋で
「静岡の”とろろ飯”は美味い」と聞いて、
東海道を走るサイクリングに出た。
1週間後、静岡の丁子屋で
「静岡の”とろろ飯”は美味い」と言えるようになった。
結論:食欲のもたらす行動力はすごい。
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