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東海道を上って藤枝までサイクリング。
初日は日本橋~府中宿(現静岡)まで



●序文

先日、久慈の飲み屋でご一緒した人から、
「静岡はとろろ飯が美味いんだよ。」
という情報をもらったので行ってみた。

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お勧めされたのは静岡市から西へ10kmほど、
丸子宿にある”丁子屋”という店。
およそ400年くらい前から続く老舗。

(これは食べるしかない)と感じたので、
日本橋から東海道を上り、丸子宿へ向かった。

全部で200km越えの移動になったので、
土曜日にスタートの浅草から静岡まで移動。
日曜日に静岡~丸子宿へ向かい丁子屋へ。
最後は仕掛人の故郷、藤枝まで移動した。

・1日目:東海道サイクリング 1/2 ~日本橋~府中宿~
・2日目:東海道サイクリング 2/2 ~府中宿~藤枝宿~


●経路概説

まずは初日の経路。
浅草を起点に東海道をなぞって静岡まで。



【総距離】 200km
【累積標高】 1,370m
【最大標高差】 850m
  1. 浅草スタート
  2. 浅草~横浜:国道1号メイン
  3. 横浜~藤沢:適当に県道
  4. 藤沢~小田原:国道134号
  5. 小田原~箱根:県道732号
  6. 箱根~三島~新富士:国道1号メイン
  7. 新富士~由比:県道396号
  8. 由比~薩埵峠~清水:適当に県道
  9. 清水~静岡(府中宿):国道150号メイン


●出発は浅草

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日の出前、浅草寺の雷門前をスタート。


●八丁堀の与力同心組屋敷跡

今回のサイクリングコースは東海道をベースにしている。
せっかくなので東海道に関連する場所へ寄り道しながら進む。

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東海道と言えば十返舎一九の膝栗毛。
主人公、弥次郎の住まいは八丁堀。

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八丁堀と言えば時代劇”必殺シリーズ”の中村主水。
京華スクエア前に昔の街並みについて解説看板がある。
お役人の長屋が広がっていた場所も今はビル群。


●品川宿の雉子神社

八丁堀から進んで品川宿の雉子神社に寄る。

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池波正太郎の名作”仕掛人・藤枝梅安”の住まいがこの神社近く。
必殺シリーズの原点になった小説。

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品川台町に居を構える主人公の藤枝梅安。
表は鍼医者として人を助ける梅安先生。
裏は仕掛人として悪を葬る藤枝梅安。

今日のスタート浅草は梅安の相棒、彦次郎の住まい。
梅安、彦次郎は”仕掛”を終えると、しばしば東海道へ旅に出る。


●小田原宿で昼食

品川宿から先は酷道1号メインで移動。
特に盛り上がりなく、横浜・大船・藤沢・湘南海岸を一気に通過。

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ちょうど昼時に小田原宿に到着。

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箱根を控えて、駅前の”日栄楼”で昼食。

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ここの餃子は春巻きのような棒形状。
食感もパリパリで春巻きっぽいけど、味はしっかり餃子。


●箱根越え:県道732号

小田原で昼食を済ませたら箱根へ向かう。
今日は県道732号を登る。

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登りの序盤、桜の咲いた寺に寄り道。

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桜は散る

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椿は落ちる

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馬鹿は登る


●箱根の甘酒茶屋

箱根の登り終盤、甘酒茶屋に寄る。
甘酒は漬物付きで一杯400円。
くどくない甘さでおいしい。

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甘酒茶屋の近くを通る旧東海道跡。
季節外れの残雪がまだ残っている。
今度はここをトレッキングしてみよう。


●元箱根~箱根峠~三島

元箱根から芦ノ湖湖畔、県境を越えて三島へ進む。
箱根を越えるのはこれで10回くらい。
休日の芦ノ湖湖畔は変わらず渋滞気味。

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県境を越えれば静岡。
駿河湾を眺めながら下る。



●田子の浦から富士川へ

箱根から三島へ降りたら海岸沿いを進んで富士へ。
この日は厚い雲がかかり、日中に富士山は見えなかった。

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田子の浦に打ち出でてみても白妙の、倉庫の影に富士は消えつつ

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酷道1号の交通量が恐ろしいので歩道へ退避。
富士川を越えたら由比宿へ向かう。


●由比宿を行く

由比宿への道は県道396号を利用。
横を通る国道1号は交通量が恐ろしくて走れない。
396号は道こそ広くないものの、走りやすい道路だった。

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古めかしい民家が並ぶ由比宿の街道。
無人販売で伊予柑が売られていたので購入。
5個入り100円とはありがたい。


●薩埵峠を越える

由比宿を抜けたら薩埵峠を越える。
標高200m弱だが、急坂に始まり急坂に終わる峠道。
ミカン畑が横に広がり、四国の峠を想起させる。

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峠の展望台で暮れる太平洋を眺める。
この段になってようやく富士山が見えた。
さっき買った蜜柑を食べてしばし休憩。


●ブルべ参加者とすれ違う

薩埵峠で日没を迎えた後、淡々と国道を進んで清水へ向かった。
道中、反射材をまとった眩い自転車を多く見た。
おそらくブルべだろうな、と思いつつ手を振った。

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清水市街の信号待ちにて、
後ろから「お疲れ様です!」と自転車乗りに声を掛けられた。

「お疲れ様です、何kmブルべですか?」
「轟~清水折り返しの400です。」

やっぱりブルべだった。
そして自分は参加者と間違えられていたようだ。
今年はSRを獲ろう。


●清水宿で夕食(1回目)

清水駅を過ぎて、補給食が尽きたので夕食を探す。
駅ちかくに”とろろ飯”の文字が見えたので入店。
目当てのとろろ飯は丸子の丁子屋だが、今日は今日で食べる。

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民家を改築した麦とろ食堂。

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注文は”とろろ定食”
粘りの強い自然薯、カツオの出汁が効いてご飯が無限に進む。
付け合わせの煮物も野菜の味が濃くておいしい。

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夕食後は静岡市まで20km弱を進む。
清水港周辺はイルミネーションで電飾されている。

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しかし市街地を抜けた海岸道路は真っ暗闇。
星が意外なほど綺麗に見える。


●府中宿(現・静岡市)で夕食(2回目)

本日の宿は静岡市内のスーパー銭湯(仮眠所)。
チェックインする前に焼き鳥屋で一杯飲むことにした。
立ち寄ったのは”あさひ”という店。

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つい先週、岩手で一緒に飲んだ人からお勧めされた店。
その翌週、その店に来るとは我ながら不思議な感じだ。
情報通り、店の前はニンニクの香りが漂っている。
これはうまそうだ。

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まずは塩とタレの普通の焼き鳥を食べる。
黒ラベル(静岡工場直送)と焼き鳥、この組み合わせに文句なし。

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”あさひ”名物のニンニクだれ焼き鳥。
生ニンニクを下ろした強烈なタレ味。
最初は辛くて泣いたが、癖になる美味さだった。
今日は200kmも走ったが肉とニンニクで疲労回復は万全だ。

明日もあるのでビールは一瓶にとどめて店を出る。
肉が気前の良いデカさのため7本で十分腹が膨れた。
地元民が通う賑やかな店だった。

飲んでしまったのでスーパー銭湯までは自転車を押して移動。
22時過ぎに銭湯に入り、翌7時まで仮眠所で熟睡。

●跋文

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この日は東海道を登って浅草~静岡市まで移動した。
今まで、(東海道)=(国道1号)=(トラック街道)のイメージだったが、
旧道や並行する県道を行けば交通量にビビることなく進めると知った。
7年前、バイパスに迷いこんだトラウマをようやく払拭できた。

明日は静岡市から丸子、宇津谷峠、藤枝まで行く。