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BRM909女川八戸の実走記録その三。



●序文

2017年9月9~10日、ランドヌール宮城(R宮城)主催の400ブルべに参加した。
本記事では、PC2盛岡からPC3二戸までの実走メモを記す。

【関連記事一覧】
  ●経路確認・装備検討
  ●自宅~START女川
  ●START女川~PC1登米
  ●PC1登米~PC2盛岡
 →PC2盛岡~PC3二戸
  ●PC3二戸~PC4久慈
  ●PC4久慈~PC5八戸(GOAL)
  ●GOAL~自宅
  ●反省編

●後半戦前、銭湯で休憩+仮眠

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22時10分、PC2の対面にある”喜盛の湯”に入る。
日中、すでに200kmも走ったので、体表に汗が結晶化している。
微細な岩塩をまとっては衣擦れを起こすので風呂でサッパリ流す。

風呂に20分入ったのち、畳の休憩所でyoutubeを聞きながら1時間ほど仮眠。
意識を失ったのは40分くらいだけど、十分な休憩になった。
出発前、デカビタを飲みながら一服して目を覚ます。

駐輪場の自転車を再点検、手回り品の確認、時刻は23時45分。
赤字は30分、PC3までにキッチリ返済せねば。
制限時間13時間200kmブルべが始まる。


●深夜の盛岡を越える

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0時前になれば、盛岡市内の多車線道路もガラガラ。
岩手屈指の市街地なのに街灯も少ない。

盛岡市内から好摩に向け、4号線を回避したルートを淡々と進む。
気温は20℃を下回り、風呂で暖気した体もすぐ湯冷め。
時間的な負債もあるので、少し負荷を掛けて夜道を巡行。

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午前2時、道の駅”石神の丘”に到着。
ここは5年前、盛岡-奥入瀬-盛岡サイクリングで立ち寄ったなあ、懐かしい。
休憩所は24h開放で、横になれる長椅子もある。
この日は、ブルべ参加者の他、ツーリング勢が熟睡していた。


●晩夏の肝試し@御堂観音堂

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”石神の丘”から、10km弱。
第一フォトチェック※”北上川源流地”に到着。
ブリーフィング情報通り、辺りは真っ暗闇。

※フォトチェック:コース迂回防止のために証明写真を撮ること。
 合成やコラは不可。

サブライトのVOLT800で自転車を照らしながら撮影していると、
後続の参加者が追いついてきたので一緒に撮影。
すると、今度は車がやってきた。

この時間、こんな場所に来るなんてヤバイ輩か?とビビる。
だが、よく見ると見覚えのある車、巡回スタッフだった。

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時刻は午前2時45分。
既にキューシートの参考時間を25分過ぎてるが
スタッフカーにビビった肝を試そうと境内に入る。


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阿吽の狛犬はつぶらな瞳
白色LEDでは風情が出ないのでカメラのWBをいじる。
色温度爆上げにするとロウソクっぽさが出る。

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懐中電灯はVOLT800、さすがの明るさ。
あれ?これ、肝試しにならなくね?

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7月の600ブルべは沢水に当たって悲惨な目にあった。
雑菌、ウイルス、寄生虫にやられませんように!
北上山水神にお祈り。


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参拝終了。
肝試しのつもりが、優秀な懐中電灯のせいで普通の参拝になった。
闇夜でヤバイ輩に出会ったら、VOLT800で目をつぶそう。


●月夜の国道4号最高点

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フォトチェックで撮影に興じた後、国道4号の最高点を越える。

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街灯は無いが、月明りで自分の影がはっきり見える。
慣れればキューシートも読める。
4号の最高点を越えた後、しばし下り基調で二戸へ向かう。


●夜明けの空は微妙な曇り

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二戸に入る手前で夜が明けた。
天気予報は土日ともに快晴だったけど、日曜の天気は微妙な雰囲気。


夜明けと同時にけだるい眠気が出始めた。
新聞配達のカブと抜きつ抜かれつを繰り返してPC3に向かう。
PC3の20km手前で、到着はクローズ10分前と予想。
パンクしたら終わるので、路上の砂利・金属片に目を配りつつ進む。


●PC3クローズ10分前に滑り込み

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4時40分、PC3に到着。
駐車場にいた巡回スタッフから「余裕そうだね!」と言われる。
クローズは4時52分なので、12分の余裕ができた。
PC2で生じた赤字30分を完済+12分なので、ここまでの首尾は上々。

朝食を購入後、コンビニ裏に座り込んで休憩。
まずはコーラを飲んで一息つく。
PC2で仮眠をとったものの、夜を越すと眠気がでてきた。

走行に支障が出るとまずいので、ここでカフェイン錠の服用を決定。
しかし、この時点でけっこう寝ぼけていたのだろう。
気づくとカップ麺に2つ錠剤を載せて食べていた。


●岩手県警「ちょっといいですか?」@コンビニ裏

ドーピング剤でトッピングしたカップ麺を食べた後、
クスリ(カフェイン)がキマるまで20分ほど体育座りで休憩中。
パトカーがこちらに向かってきた。

警官「ちょっといいですか?」
自分「なんでしょう?(錠剤のゴミを隠しながら)」
警官「派手な自転車を多く見ましたが、何か大会ですか?」
自分「長距離ラリーのイベントです。」
警官「どちらから?」
自分「宮城の女川から。これから青森の八戸まで行きます。」
警官「・・・それって何kmあるんですか?」
自分「400kmです。」
警官「なるほど、お気をつけて」
自分「ありがとうございます。」

お巡りさんとは、他にも色々話したけど、話している内に眠気が消えた。
睡魔を消し去るのに会話は即効性があるなあ、と感じた。
職質の合間にカフェインの効果が表れたのか、パトカーと同時に眠気も去った。

時刻は5時15分、後続に参加者はいないので変わらずアンカー。
PC4久慈まではアップダウンが続く、自分好みの地形。
前を行く参加者を食えるかな?と再スタート。

以下次号

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前号 「夕暮れ~夜の北上川を行く」
次号 「二度寝の欲を越えて久慈へ」