北上川4
BRM909女川八戸の実走記録その二。



●序文

2017年9月9~10日、ランドヌール宮城(R宮城)主催の400ブルべに参加した。
本記事では、PC1登米からPC2盛岡までの実走メモを記す。

【関連記事一覧】
  ●経路確認・装備検討
  ●自宅~START女川
  ●START女川~PC1登米
 →PC1登米~PC2盛岡
  ●PC2盛岡~PC3二戸
  ●PC3二戸~PC4久慈
  ●PC4久慈~PC5八戸(GOAL)
  ●GOAL~自宅
  ●反省編

●宮城県北から岩手の一関へ

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PC1を再スタート。
北上川沿いに岩手へ向かう。

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淡々と進むうちに岩手県の一関に入る。

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平坦で平和な景色が続くと眠くなる。


●道の駅”川崎”で休憩

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残暑が厳しく、一時間くらい走っただけでボトルが底をつく。
道の駅”川崎”で水分を補充。
ついでにベンチに座り、15分くらいウトウト休憩。


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”カニばっとう”というカニの汁物?が名物らしかったが、今回はスルー。


●RAWで撮る北上川

北上川5
今回は、フジフイルムX30とペンタックスK3の2台を持っていた。
メインとサブのいわゆる二本差し。
JPEGはX30、RAWはK3にしようと考えていたが、フジにもRAW機能あるじゃん。

※RAW:RAW image format のこと。
 簡単に言うと画像加工の自由度が高い記録形式。

北上川3
この日、初めてX30のRAW機能を使ってみた。
帰ってから現像・調整すると、なんだか微妙・・・
調整が下手なのもあるけど、今風の毒気ある写真になってしまう。
X30はJPEG撮りが向いていると感じた。

一眼のK3はというと、今回のブルべでは一回も使用せず...
カメラが2台ある場合、つい取り回しの良いほうに手が伸びる。
フジは1.7サイズにも関わらず、シャープに切り撮れる。


●夕暮れに向かう北上川

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陽が傾くと、気温はすっと下がりだす。
夜から未明は冷え込むだろうと予想。

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一関を越えた先は平泉
ちょっと平坦に飽きてきたな、と思う頃にアップダウンが出てくる。


●岩手県道14号で平泉から花巻へ

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R宮城のブルべでたびたび走る県道14号。
景色は広大な田園風景が広がるド平坦。
しかし、道は小高い丘を登ったり下ったりのパンチャールート。

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野焼きの煙

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アップダウンが多い道に変わったので少しテンション上がる。

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事案級のテンション
さすがに、こんな感じにテンション高くはならない


●残暑の影響か、右半身が攣って制御不能

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陽が落ちて花巻に向かう道中、にわかに右足が震え出した。
咄嗟に「あ?!、これはヤバイ!」と思った瞬間、
右ふくろはぎ~腹筋・胸部~右腕部~右全指を一気に攣る。

 COM:「深刻なエラーが生じています。ただちに停車して下さい。」

緩い下り中だったので、一瞬焦ったけど左手でブレーキかけて停車。
しかし、右側の胸~腹筋を攣った為、身体は「く」の字で固定。
歩道に倒れ込みながら降車、歩道に這いずり込んで体の様子を見る。

想定以上だった残暑・発汗でミネラルを失っていたのだろう。
カリカリ梅をオレンジジュースで流し込んでストレッチ。

屍のように硬直した右半身、5分くらいマッサージを続けると感覚が戻った。
攣りやすい体質ではないので、久しぶりのつっぱりを懐かしく感じた。
実際、懐かしんでいる場合じゃないけど、もう笑うしかない。

思い返すと、サイクリングで攣るのは一回目の400kmブルべ以来だ。
あの時は、鳥海ブルーラインの登り途中で半身硬直トラブル。
そして間髪おかずにチェーン切れのメカトラブル。

400ブルべは何らかのジンクスがあるのだろうか?
次の400ブルベで試してみよう。

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10分くらいでリスタートしたけど、しばらく車道は避けて歩道を徐行。
展望所で暮れる北上川を見ながら休憩。
しばらく腱に響くような痛みが残った。


●花巻から夜に突入

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花巻市内に入る手前で夜になった。
何気に盛岡を遠くに感じたので、コンビニで2回ほど休憩。

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極彩色に照らされる石橋
花巻市内を抜ける手前のコンビニで休憩中と思しき集団が見えた。
これで最後尾を脱したか。


●冷え込む夜に冷麺

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釜石線の踏切を越えた直後、コース上に冷麺の文字が見えたので直行。

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店員「花巻冷麺です。」
自分「いただきます! ・・・?」
  (レモンの上の物体、ワサビか?)
店員「ワサビは全部溶かないでください、泣きますから。」
自分「凄い盛り方ですね!」
  (やっぱりワサビなんだ。盛るなあ...)

ワサビは5%くらいしか使わなかったけど、冷麺はおいしかった。
大盛でなくとも十分に腹が膨れるボリュームで大満足。

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混んでいたので待ち時間25分、実食10分で35分ほどロス。
ブルべの最後尾組はPCコンビニで目ぼしい食にありつけない。
それなら時間をロスしても、地場ものを食べるほうが胃に嬉しい。


●夜の国道456号で盛岡へ

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食後は真面目に走ろうと黙々と自転車を漕いだ。
花巻から盛岡は距離40km、標高差40m登り、ほぼ平坦ルート。
21時過ぎ、盛岡市内に入った。

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暗闇で見えなかった北上川。
ここに来るまでも真横に流れていた。


●21時45分ごろPC2到着、前半戦終了

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正確な時間はメモし忘れたが、21時45分頃、PC2に到着。
確かここでも最後尾だったようだが、クローズまで1時間以上ある。

魚介系の気分だったので、鯖の塩焼き&トムヤムクンヌードルを補充。
塩気の多い鯖はボリュームがあり食べ応えがあった。

スタートからPC2まで距離197.8km、400の前半は終わった。
10時スタートで現在時刻は22時、200kmを12時間ペース。
200ブルべにすると1時間30分の余裕がある。1時間は仮眠に使おう。

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さて、後半戦のどこで仮眠をとろうか、ふとPC対面の道路を見ると
 「ゆ」
なるほど、目の前のスーパー銭湯で休めという主催の配慮か。
コース真ん中に銭湯を配置するR宮城のコースプランニングに感動した。
今回のR宮城は「神ってる!」いつもは「詐欺ってる」主催だけど

銭湯に向かいつつ、現在時刻を確認、22時5分。
PC2クローズは、23時12分。
30分ほどの赤字は挽回できるとして、23時45分に再スタートしよう。
銭湯入って22時30分、休憩所で1時間の仮眠休憩が取れる。
これでPC2以降もアンカー決定、寝過ごしたらリタイヤ決定。


以下次号

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前号 「リアスをかじって北上の平坦を行く」
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