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群馬の秘境、立ち入り禁止の峠へ行く。



●序文

2017年7月15日、天候曇り。
群馬-長野県境にある毛無峠へサイクリングに出た。
志賀高原の近くに位置する毛無峠は、長野県側からのみアクセス可能。
群馬県に抜ける道は通行止めという、文字通りの片側峠。
荒涼とした景色が広がるという、秘境グンマーの峠へ行ってみた。

●経路概説



【総距離】 135km
【累積標高】 2,779m
【最大標高差】 1,912m
【地形区分】 山岳
【道路状況】 交通量:少、路面:並~荒~砂利
【景観性】

前橋をスタートし、まずは国道353号で草津方面に向かう。
草津口から国道292号で六合、草津を経て志賀高原道路を行く。
道路の頂上、白根山レストハウスに着いたら、湯釜まで歩いて休憩。
その後、万座道路へ乗り換えて、目当ての毛無峠へ向かう。
最後は、長野県の小布施にダウンヒルして終了。

●行程記録

 

・前橋~国道353号~国道292号~六合村

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朝8時に前橋を出発。
薄い雲が出ていたが9時を過ぎると気温34度の猛暑日。
来週のブルべに向けて日中サイクリングで訓練とした。

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徐々に標高を稼ぐが、六合村でも気温は30度越え。
暑くても常に飲む、食うを怠らなければ意外と体は保つと感じた。
夏場サイクリングのノウハウは自分の体で実践・実験するのが一番確実。

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六合村から草津への分岐路で休憩。
いつもなら登坂前に一服する場所だが、今日はジュース補充のみでGO。


 

・国道292号:草津高原道路を行く

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淡々と草津温泉を越えて、ロープウェイ乗り口まで進む。
白根山の火山警戒がLV1に下がったので渋峠は終日越えられるようになった。

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登り途中、SR600に出走中の人に会った。
年季の入ったgiantのクロスバイク乗りだった。
聞くとSR600の制限時間は60時間になっているとか。
半日眠っても48時間は走行時間に充てられるのか、走ろかな。

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選ばれし者の知的飲料を補充。
夏場に欠かせないミネラルはウィダーのタブレットで補充。
赤いのは中華街で買ったクコの実。※杏仁豆腐に乗ってるヤツ。
クコの実とサラダチキンを同時に食べると、薄味のチキン味が濃厚になる(当味覚比)。
太極拳をやる母親曰く、目にも良いらしい。

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来週のブルべ(宇都宮600)に向けて装備を最終調整。
この日はフロントにキャラダイス、サドルにオーストリッチの大型パック。
翌日、オーストリッチは豪雨で浸水、重くなると感じたのでサドルはオルトリーブにしよう。


 

・白根山レストハウスから湯釜へ歩く

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去年まで火山警戒で歩くことすらできなかったレストハウス。
今年の夏は観光客であふれかえっている。

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駐車場から20分ほど歩くと湯釜の展望地に至る。
見事なヒスイ色。晴れていたらどんな色に変わるだろうか。

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山を張り巡る道路が良く見える。
よくこんな高地に道路を通すものだ。

いつもはこの後、国道最高点に向かうが今日は万座道路を行く。


 

・万座道路から毛無峠へ

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万座道路を行くと、道は霧に鎖されてきた。
周りには遭難注意の看板が立てられている。

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霧が濃くなる中、道は舗装から砂利道に変わった。
ガードレールなど無い。そして路肩の下も見えない。
ペースを抑えてご安全に行く。


 

・霧の毛無峠

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群馬の秘境?毛無峠に到着。
景色は何も見えないが、それでも伝わる荒涼感は半端ない。
これは晴れた日に再訪しよう。
今日は再訪できるよう、この場を切り抜けよう。

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来た道を振り返る...
しかし来た道はどっちだ?状態。
こういうのを遭難というのだろうか。

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こんなこともあろうかと、GPSを用意しておいた。
トラックデータを追えば、視界10㎝でも画面を見て帰れる。

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30分くらい待つと、目視でも帰れる状態になった。
むやみに歩かず、少し待つのが賢明か。


 

・小布施でサイクリング終了

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霧の毛無峠から、無事に長野県側にダウンヒル。
小布施で温泉に浸かり、小布施駅から輪行で長野まで移動。
本日は長野のネカフェで眠り、翌日は戸隠・鬼無里を越えて白馬へ向かう。


●跋文

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今回、長野-群馬県境の一つ、毛無峠を目指してサイクリングに出た。
あいにくの霧で景観ゼロだったが、荒涼とした峠の雰囲気は存分に味わえた。
周囲が遭難多発区域ゆえ、霧の日に道を外れるのは自殺行為だと悟った。
群馬の山は低山でも遭難が多いのは、霧が多いせいかな?
霧の雰囲気も悪くなかったが、快晴の毛無峠も見たいので再訪しよう。