暗くて道が見えないわ、どうだ明るくなつたろう?
●序文
サイクリングにハマると日の出から次の日の出まで走ることがある。そうなると新月の晩でも街灯の無い道でも路面を照らすライトが必須になる。
本記事では、夜通しサイクリングおよびブルべで活躍する3つのライトをまとめる。
●CATEYE HL-EL540 (くまもんver)
●諸表
【定価】
¥6,600 +税
【電源】
単三型乾電池 x 4
【公称光度】
4,000カンデラ
【公称寸法】
114.0 x 56.0 x 53.0mm
【公称重量】
227g (電池含む)
【モード】
点灯強(2h)、点灯弱(9h)、点滅(30h)
【備考】
豪雨に耐える防水、くまもんver以外も性能は一緒
満足点
- 入手性の良い単三電池を使える
- 大容量のNi-H電池ならば夏の一晩を越せるランタイム
- 強光度の割に幻惑しない、工夫された照射方法
- 側面から光を出して夜間の視認性を高めている
不満点
- 筐体が大きく重量がある
- 電池交換時、筐体-本体を分離するのが煩わしい
- 上下逆につけると照射範囲がチグハグになる
使用所感
- 豪雨、氷点下の雪中でも稼働する信頼性をもつ
- 夜越え必至の400km以上ブルべでメインライトを任せられる
- 前・側方の視認性から街乗りにも有用
- 性能、耐久性を考えるとコスパ良し
●CATEYE HL-EL471RC VOLT800
【定価】
¥16,000 +税
【電源】
専用バッテリ BA-3.4 or 2.2
【公称光束】
強800/中400/弱200ルーメン
【公称寸法】
116 x 31.2 x 43.2 mm
【公称重量】
140g (電池含む)
【モード】
点灯強(2h)/中(3.5h)/弱(8h)/長寿(7.5j)/点滅(100h)
【充電時間】
5~9h、約300回充電可
【備考】
防水
満足点
- 小型軽量のため、携行性に優れ、装着位置の融通が利く。
- スクリュー式カートリッジ電池の交換作業が楽。
- 闇を昼に変える800ルーメンの明るさ。弱の200ルーメンでも必要十分。
- 専用バッテリはオプションでスマホなどの充電に使える。
不満点
- 素直な円形照射ゆえ、最大光量では対向車をモロに幻惑する。
- 良い値段ゆえ、停車時は外しておかないと精神衛生に悪い。
使用所感
- 文句なしの明るさ。新月の山中道路でも不安を無くせる。
- 自分は対向車への幻惑が気になるので主にハブ軸など低位置で使用
- ↑ホイールに照射範囲をケラれるが、それでも明るい。(ハブ軸装着)
- ↑ホイール側面がライトアップされて側方視認性が上がる。(ハブ軸装着)
- 稼働時間、防水性からブルべのメイン・サブとして有用
●GENTOS SG355B 閃
【価格】
¥3,000くらい
【電源】
単四型乾電池 x 3
【公称光束】
100ルーメン
【公称寸法】
φ29 x 104 mm
【公称重量】
102g (電池含む)
【モード】
点灯(10h)/点滅(22h)
【機能】
照射範囲可変
【備考】
防滴(IPX4)、パイプホルダー付属
満足点
- 入手性の良い単四電池を使える。
- 照射範囲可変で、スポット:遠くを照らす、ワイド:近くを照らす融通が利く。
- 携行性に優れる円形照射の懐中電灯。自転車以外の用途にも使える。
不満点
- 振動の多い路面では、電池カートリッジがずれて消灯することがある。
- ↑電池カートリッジ周りに紙を巻いて内部振動を殺せば解決する。
- 長押し不要のワンクリックで点灯する為、不意の点灯で電源を消耗することがある。
- 最近(2017年)の自転車ヘッドライトの製品群としては光量不足が否めない。
- まっすぐ光を照らすので、側方への視認性がない。
使用所感
- キャットアイHL540のサブとして5年間、風雨に耐えて稼働したので信頼性は十分。
- 街中なら一灯で十分な性能を持つが、夜通しサイクリングではサブの役目か。
- アルミ筐体の質感が良く、塗装がはがれると無骨なブキっぽさが出て味わい深い。
●跋文+雑文
本記事では、これまでに使った愛用のライトを3つまとめた。自転車始めた時は明るい200ルーメンのライトなど使ってなかった。
6年前、闇夜の塩狩峠をキャットアイUNO(街乗り用)で越えた。
街灯、月明り無し、車の通行もほぼ無しで真っ暗闇。
UNOの明かりを僅かに照り返すデリネーターの反射で道筋を確認して進んだ。
暗闇の峠を越えて最初に入ったセイコーマートの明るさに感動した覚えがある。
その時、街乗りのライトで月も街灯もない夜道の走破は困難だと悟った。
そして200ルーメンのドゥサンを購入し、強力灯火の世界に脚を踏み入れた。
しかしドゥサンは購入後まもなく、不意の落下で車に轢かれて逝った。
後釜としてキャットアイHL540を使い5年が経つ。HL540は良く照らしてくれる。
個人の体験からHL540かVOLT800があれば大抵の夜道は走破できている。
体験例:新月の午前2時に笹谷峠※越え、雨天の午前3時に蔵王※越えなど
万一の故障やバッテリが切れたら立往生するので、サブ、予備電池は必帯にしている。
※とうほぐ地方の名高い峠)
今(2017/7/7)は扱い慣れたHL540をメインのハンドルバー。
バックアップをハブ軸のVOLT800に任せている。
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