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新潟県の佐渡ヶ島をサイクリング。小佐渡の次は大佐渡へ



●序文

2017年3月20日、天候晴。
新潟の佐渡島を2日かけてサイクリングに出た。
1日目は、両津から佐渡の南部、小佐渡を回った。
 (小佐渡サイクリング)
2日目は、佐渡の西のくびれ部、佐和田から北部の大佐渡を回る。

以下、2日目の行程記録をまとめる。


●経路概説



【総距離】 102km
【累積標高】 1,006m
【最大標高差】 140m
【地形区分】 平坦+小丘陵
【道路状況】 交通量:少、路面:並
【景観性】

佐渡の北部を海岸沿いに巡る行程。
道は基本的に平坦基調だが、所々に小高いピークを越える必要がある。
距離100kmに対して、累積標高は1,000mと、数値から平坦とは言えないか。
海岸沿いの道路は、海風をモロに受けるので、天候により巡行速度は変わるだろう。

景色は全域に渡って飽きることのない美観。
単調な海沿いの道ではなく、奇岩が並んだり、田畑、草原が見えたり変化に富む。
特に北部、Z坂や草原の大野亀坂の景色は絶景。

●行程記録

 

・07時00分:佐和田を出発。

佐和田の”かね長旅館”を7時に出発
6時に出ようと思ったが、布団の誘惑に負けて1時間ロス。
本日は、100km走って16時5分のフェリーに乗る予定でいる。
佐渡金山の見物に2時間、100km走るのに6時間で、計8時間。
15時に両津港、輪行して一服して15時半、フェリーには余裕で間に合う。
以上の算段をしながら佐和田を出る。

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夫婦岩@七浦海岸

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草原と海

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灯篭と海

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岩と海

以上、相川までに見た景色
佐渡の西部、相川では少し内陸に入って佐渡金山を行く


 

・佐渡金山へ

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道遊の割戸@佐渡金山

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1601年に開山され、江戸時代から金の産出拠点となった佐渡金山。
金銀の資源が枯渇した平成元年1989年に閉山となったようだ。
平成元年とか、意外と最近まで残っていたことに驚いた。
ちょっと小金で遊ぶくらいなら、まだまだ余っていそうだが...

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江戸時代は、人の手で掘っては運ぶシステムだったが、
明治に入ってからは鉱山機械が導入されて近代的な鉱山に変わったという。
佐渡金山の見物は、江戸、明治期、それぞれの坑道コースに分かれている。

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バッテリ式トロッコの駅

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!?
金庫についている”イロハ・・・の回転錠前?が渋い。
明治期の品は、江戸と西洋が融合した感じで面白いな。

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回すものつながりでアルキメデスポンプ。和名では水上輪というらしい。
筒状の桶内部に、ネジ状のらせんスクリューが入っている。
上部の把手を回し、スクリューで水を上に移動させるポンプ。
江戸時代、鉱山に溜まった水を坑道入り口まで戻すために使用されたという。
実際に回してみると、「面白れ~!」ってなるけど、すぐ飽きる。

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ポンプを一日回し続ける人
目が死んでる
ここは江戸時代の金鉱山

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ブラック企業(明るさの意味で)
何気に蝋人形?の作り込みが凄い。
中にはしゃべる人?もいる。子供が見たら泣きそう...

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労働者たちの汗の結晶

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金塊強奪チャレンジ@佐渡金山・資料館
片手一本が入る穴あきのアクリルケースに12.5kgの金塊が入っている。
30秒以内に取り出せれば、金箔のしおりが貰えるという。
今回は3回挑戦した時点でやめた。もっと握力鍛えよう。
しかし、いざ取り出せたら、そのままお持ち帰りで血迷うはず。

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両腕の指を筋肉痛にして、佐渡金山の見物を終えた。
江戸、明治の金山の様子を、実際の鉱山現場で見られるので楽しめた。
金塊は惜しかったな。

 

・相川から佐渡の北端を行く。

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暗い鉱山から外に出ると、光がまぶしい。

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平坦を快走

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岩礁横を上る

 

・佐渡のZ坂

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Z坂中腹からの眺め。
佐渡の北部には、遠目に見ると”Z”に見える通称Z坂がある。
この日は、Z坂の全容を写真に収め忘れた。見たい人は画像検索しよう。

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清々しいくらい快晴

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Z坂の勾配はそれほどきつくない。
おそらく10%もないだろう。見かけのインパクトはすごいが。

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Z坂を下ると次は大野亀に至る。

 

・大野亀坂

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佐渡北部の巨岩、大野亀。
遠目にも、その大きさがわかる。

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大野亀坂の入り口

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海風にたなびくススキが良い雰囲気
ただし傾斜はZ坂よりえげつない。

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大野亀を登ろうか(徒歩で)と思ったが、通行止めになっていたのであきらめる。
そしてフェリーの時間的にもハイキングしているゆとりはなかった。

 

・北端から両津港へ

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二つ亀を眺めながら、大野亀からの下りを快走する。

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奇岩を横目に、フェリー出港までの時間を稼ぐ。
結局、15時過ぎに両津港到着。
今日は実家に寄るので佐渡の土産を物色。
甘酒とフグの子(卵巣塩漬け)を購入。
フグの卵巣は明太子のようなもので茶漬けにすると美味だった。

 

・16時5分:佐渡を離れる

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定刻通りの出港で佐渡を発つ。
2時間半、船旅としては長くもなく、短くもなくといったところか。
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新潟港のストリートアート
かつて存在した横浜桜木町の高架下の作品群を思い出す。

19時過ぎ、上越新幹線で上野まで移動。
佐渡から東京って4時間強で行けるのか、と文明の利器の速さに驚愕した。

●跋文

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2回目の佐渡は3月にサイクリング。
朝晩もさほど冷え込まず、始終快適な環境下で走ることができた。
1回目は10月の秋で、早朝の雨には悩まされた思い出がある。
次に来るときは夏にして、大佐渡の山へ登山に行こう。