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千葉の東端、犬吠埼へ日の出を見にサイクリング



●序文

2016年12月23日~24日、天候晴天。
天皇誕生日の祝日、昼近くまで眠って、その後も昼寝を繰り返してたら17時。
「これで今夜は眠れないな...」と思ったので、日の出暴走サイクリングを決行してみた。

目的地は千葉県銚子の犬吠埼、関東最東端に位置する岬だ。
日の出は東から、どうせなら関東の最東端に行こうと、頭の中で自動的に決まった。

国立天文台が言う、12月24日、千葉県の日の出は6時45分くらい。
自宅の栃木から、およその最短ルートで犬吠埼まで150km
未明の関東を吹く風は北西の風、追い風に乗るとして、巡行20km/hで7時間30分。
日の出前、6時30分に犬吠埼に着くには、前日23時に出ればよい。

7月の600kmブルべ以来、久しぶりのオーバーナイトライドを行った。

●経路概説



【総距離】 199km
【累積標高】 392m
【地形区分】 全域平坦
【交通量】 国道124、125号は多目、トラック含む
【景観性】

栃木から犬吠埼まで、主要道を使う最短の経路で結んだ。
深夜~早朝にかけてのサイクリングなので、交通量も減ると見込んで主要国道を利用。
予想通り、深夜の交通量は国道125号、124号ともに少なめだった。
ただし、日中以降の国道124号(銚子~鹿島)は、交通量が多く、度々歩道にエスケープした。

距離200kmに対して、400mも登らない、完全なフラットコース。
犬吠埼で日の出を拝んだ後は、銚子近辺をポタリング。
その後は、茨城に北上、鹿島神宮を詣でて、鹿島神宮駅から輪行で帰宅。

●行程記録

●12月23日22時30分:栃木を出発。南東へ進む

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途中でパンクやメカトラに見舞われることを考え、22時半に自宅を出発した。
日中が季節はずれの小春日和だったためか、夜の冷え込みも緩かった。
上半身はワークマンのアンダーにTシャツ、その上にレインジャケットのみ。

●12月24日03時00分:千葉県に進入。銚子を目指す

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霞ヶ浦の南を抜けて、順調に千葉県に入った。
平坦続き、深夜で景色の移ろいはなかったが、眠気に誘われることはなかった。

●12月24日05時30分:犬吠埼に到着。日の出を待つ

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予定よりも30分早く、7時間で銚子に到着した。
日の出まで1時間以上の時間がある、地元民に紛れて、犬吠埼周辺で朝の散歩でもしよう。

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犬吠埼灯台
白んだ空に星がポツポツ見える。ああ、三脚を持ってくるべきだったな...

●犬吠埼の日の出

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7時前、海上の雲から日の出を拝む
このためだけに、夜通し7時間を走ってきた。
明け前、底冷えした体に陽の光が身に染みる。

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納車して一月が経ったアンカーRS8
今回のサイクリングで走行距離が1,200kmを越えた。
フロント+サドルバッグ装備はランドナー、クロモリロードから続いて変わらない。
車体は初期状態から何も変えてないので、ステム、シートを変えてポジション出ししよう。
日の出を見た後は、夜明けのだるさを飛ばすべく、銚子近辺をポタリングする。

●地層の見物@屛風ヶ浦

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東洋のドーバー海峡、千葉の屛風ヶ浦を見に行く。
・・・ドーバー海峡?

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ステップ関数のように、波打ち際から地層がせり出ている

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まるでバーコード
屛風ヶ浦を見る次いで、銚子ジオパークツアーと行こう。

●千騎ケ岩&犬岩

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外川漁港の朝

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千騎ケ岩@外川

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断崖に釣り人
千騎ケ岩の横でカメラを持ってたら、漁師さんが
 「向こうに富士山が見えるよ」 と教えてくれた。
千葉→東京湾→神奈川を越えた先の富士山が見える!

カモメの左下をよ~く見るとうっすらと白い富士山が見えるはず。
銚子、外川の長崎鼻は、東から富士山を見られる最も遠い場所らしい。

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犬岩と洋上風車
貫徹して、頭がイカれていたのか、大岩と勘違いしていた。
写真で見返すと、確かに”犬”だな。

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洋上発電

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海沿いを行く、徹夜のけだるさが出てきた。
なんとなく胃腸がだるい。徹夜が堪えるとは、もう歳だな...

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キャベツ畑
見てると食欲が出てきた。そういえば、まだ朝飯前だ。
およそ160km走ってきたのにカロリーメイト2箱しかとってない。
朝飯前にセンチュリーライドってのは、腹に来るな。
胃腸のだるさは徹夜が原因ではなく、単なる空腹だった...

●銚子から鹿島へ行く

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銚子でポタリングした後は、セブンイレブンでおにぎりとサラダチキンを補給。
サイクリングすると、炭水化物に加えて、肉が食いたくなる。
サラダチキンのスモークがとてもおいしい。クリスマスなのでよかろうと2個食べた。
補給後は、国道124号に乗って、鹿島神宮を目指す。

●鹿島神宮

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常陸国の神社、鹿島神宮に到着
初めて来たが、かなり立派な神社だ。

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12月も末だというのに、境内には紅葉が残っている

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手水者で手を洗って門を越える

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参道は木々がうっそうとしている。
伊勢神宮の参道も木で覆われていたな。

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ひっそりとした風情の奥宮

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賽銭に五銭硬貨を投入
この秋、いつの間にか、財布に五銭硬貨が紛れ込んでいた。
買い物で1円と間違えて度々レジを止めてしまった五銭硬貨。
”ご縁”が”千”個分と考えれば、賽銭にはうってつけだろう。
道中安全、生涯健脚を祈願

鹿島神宮を参拝後、JR鹿島神宮駅から栃木まで輪行で帰宅。
徹夜明けで電車で爆睡するかな、と思ったが、意外と目が冴えて乗り過ごさずに帰宅。

●跋文

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今回、栃木から千葉の犬吠埼まで、日の出を見るべく夜通しのサイクリングに出た。
いつものサイクリングでは、夜間走行は、神経を使うこと、安全面から避けている。
言うまでもなく、夜間走行は灯火、反射材の装備を万全にする必要がある。
深夜は交通量が減るため、日中走行が危険な主要道を経路に加えられるのが唯一のメリットか。
自分は、交通量の多い主要道が怖いので、サイクリングは田舎道をメインにしている。

犬吠埼で日の出を見るのは、これで2度目。
今回も海上に雲が出ていて、海面からの日の出は拝めなかったのが残念だ。
日の出後にうろついた銚子周辺では、外川の古い町並みや奇岩・巨岩のジオパークの存在を知った。
千葉の田舎の風景は穏やかで、サイクリングするにはいい環境だと感じた。
地形的に平坦メインなのが物足りないが、のんびり行くにはこのくらいがちょうど良いか。