納庚申の日、津南の”かねさま”蕎麦を食べに行く
●序文
2016年12月4日、天候晴~曇り。前日は、群馬の高崎から長野を経由して、新潟の糸井川まで来ていた。
上信越サイクリング
今日は、糸魚川から、十日町、津南までサイクリング。
新調したアンカーRS8の長距離テストを兼ねた、300km以上のサイクリング。
最終目的地に津南を選んだのは、津南の名物”かねさま蕎麦”を食べるため。
新潟県の津南では、古くから庚申日にソバを打つ風習があったらしい。
干支の庚申を、津南では”かねさま”と呼ぶため、”かねさま蕎麦”の名が付いたとか。
庚申日は60日に一回くらいで訪れる。今年2016年、最後の庚申日は、12月4日。
すなわち、この日。納め庚申に合わせて、蕎麦の食べ納めに行った。
●経路概説
糸魚川から、国道8号で日本海沿岸を進み、直江津まで北東に行く。
直江津から、国道253号で内陸の十日町へ行き、十日町から南下して津南へ至る。
距離は、約120km、累積標高1,100m程度とカタログ的には平凡な行程。
前半は、日本海沿岸で平地を快走できる。ウォームアップが済んだ後半に登坂が控えている。
海から内陸の山へ景色が変わるので、サイクリングとしては中々面白いコースになった。
●行程記録
朝7時、投宿した”ひすいの宿たつみ”を出発。
糸魚川はヒスイが名産らしく、宿にも多くのヒスイが飾られていた。
●糸魚川から直江津へ
朝の糸魚川は、気温3度ほど。
天気予報は、晴れから曇り。3日以降の予報は雪になっていた。
12月に入っているので、そろそろ北陸、上信越でのサイクリングは厳しいか。
日本海側を走るのは久々だ。
太平洋側、特に宮城・岩手のようなリアス沿岸と違って、日本海沿岸は平坦が多い。
しかし、こっちの海から日は上らない。
東の妙高山から日が覗くまで、気温は中々上がらない。
沿岸部を快走
疲れたら一休み
看板のいう通り、眠くなる前に休みをとらないと事故る。
今後、1,000km以上のブルべに出るときは、ペース配分を綿密に練って臨もう。
弁天岩
信号が少ないので、淡々とおよそ25km/hのペースで進む。
国道8号と並走するサイクリングロードを行く。
10時前、直江津市内を通過。
●直江津から十日町へ
直江津から国道253号で十日町方面へ行く。
景色は徐々に内陸の山間部に変わる。
今日のコースは、累積標高1,000mだが、後半の50kmに山岳地形が固まっている。
内陸の山間部には、田んぼが多い。
写真のような長方形の物や、地形に合わせた段々畑状のものまで色々ある。
ここは夏場に来たら、緑が映えるいい景色だっただろうな。
来年は星峠の棚田を見に行こう。
正午ごろ、十日町の市内に入った。
おにぎりセール中のセブンで、デカイのを購入。
朝から菓子パンのみで動いて来たので、米のうまさが身に染みる。
「kcal/円」 で食べ物を見てしまう癖は治らない...
●ゴールの津南へ
13時半、ゴールの津南駅に到着した。
この駅は、温泉、食事処が併設されている、素晴らしい仕様。
駅舎内は、レトロ感が漂う。2階は温泉施設になっている。
温泉併設の駅は全国にいくつあるだろうか。山形なら高畠駅、宮城なら女川駅かな。
湯上り後、目当ての”かねさま”蕎麦を食べる。
このために、はるばる300km以上走ってきたと思うと感慨深い。
茹で具合は自分好みの固め、風味良く、何よりのど越しが最高に良い。
蕎麦は、汁に付けても、藻塩に付けてもおいしく食べられる。
これで今年はソバを食わずとも年を越せる。
●津南から栃木まで輪行
14時過ぎ、津南から輪行で栃木まで帰宅。
接続が悪いので、2倍かかる新幹線を使っても2時間しか差がないので鈍行を選んだ。
しかし、運悪く、上越線の沿線火災で4時間もの遅延が生じた...
日を跨いでから、「買える時間は買うべきか」、と感じた。
●跋文
今回、二日間かけて、上信越をサイクリングに出た。
一日目は、群馬の高崎から長野を経由して新潟は糸魚川まで220km。
二日目は、新潟の糸魚川から、津南まで120kmの行程を走った。
内陸の山岳から日本海沿岸の平野部まで、様々な地形を走った。
新調したアンカーRS8は、ブリヂストンがレース向けの車体と謳っているが、
あらゆる地形を含む長距離を、のんびり走る乗り方にも対応していると体感した。
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アンカーRS8初期状態の雑感・検討事項
【ギア比に関して】
→デフォルトは、105-5800で、前50-34丁、後11-28丁
スプロケの汚れ(上写真)から、万遍なく使っている。15%以下の坂もこれで対応。
リアのロー側2枚は、あまり汚れてないが、激坂の保険として、28丁まで必要。
欲を言えば、リア34丁まで欲しいが、ディレーラーのキャパ的に不可。32ならあるいは。
【タイヤに関して】
→デフォルトは、ブリヂストンのエクステンザRRX2、700×23c。
乾~濡路面のグリップ性、路面追従性、コーナリングの剛性感、すべて違和感なく、乗り回せた。
今までロードタイヤは耐久性重視で、パナレーサーのRace-D、グラベルキングを愛用してきた。
それらと比較して、トレッドゴムの柔らかそうなRRX2だったが、十分な路面追従・走破性を持つ。
調べてみるとRRX2は、一本4,500円くらいする、ロードタイヤとしては高級品だ。
初期品ということで、見誤っていた自分が恥ずかしい。
重要な足回りをケチらないのは、さすが国産の良メーカーだ。
これから乗り込んで、何kmまでトレッドが持つのか耐久試験をしてみよう。
【ホイールに関して】
→デフォルトは、シマノRS010
カタログスペックによると、前後で1,890g、いわゆる”鉄下駄”部類に入るか。
重い分は、耐久性に回ってると思うと、ロングライドにおける精神的安心感が得られる。
軽さが欲しければ、交換すべきか。1,000km走ったら、WH-6800に交換する。
コメント
コメント一覧 (2)
WH-6800はチューブレス対応だったと思いますが、使い心地はどうなんでしょうね。
私もそろそろホイールグレードを上げたいのですが、なかなか難しい。。。
今、アムーナクロモリがWH6800を履いています。
チューブレス対応ゆえに、ビードはめ込みには、握力or慣れが要ります。
疲労困憊の状態で、このホイールのチューブ交換はやりたくないですね(笑
鉄下駄に比べれば軽いのですが、短距離では劇的な変化はない、と感じました。
ただし、長距離を走る場合は、軽い漕ぎだしによる負担軽減が効いてくると思います。